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看護師の独立|訪問看護ステーション開業ガイド

「訪問看護ステーションを開業したい」「看護師として独立したい」——多くのベテラン看護師が考えるテーマです。訪問看護ステーション開業は看護師の独立の代表格で、地域医療への貢献と経済的成功を両立できる魅力的な道です。

この記事では、訪問看護ステーション開業を、準備・資金・運営まで網羅的に解説します。


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目次

訪問看護ステーションとは

定義

利用者の自宅を訪問して看護を提供する事業所。

法的位置づけ

健康保険法・介護保険法に基づく。

サービス内容

  • 健康観察
  • 医療処置
  • 服薬管理
  • 看取り
  • 家族支援

開業者数

全国で約16,000ステーション。


訪問看護ステーション開業の魅力

魅力1 経営の自由度

自分のビジョンを実現。

魅力2 地域医療への貢献

在宅医療を支える。

魅力3 看護師としての経験を活かす

長年の臨床経験。

魅力4 収入の上限なし

事業規模次第。

魅力5 自分のペースで働ける

経営者としての裁量。


訪問看護ステーション開業の流れ

ステップ1 開業準備(6か月〜1年前)

  • 事業計画作成
  • 資金準備
  • 物件探し
  • 嘱託医契約

ステップ2 法人設立(3か月前)

  • 株式会社・合同会社・一般社団法人
  • 定款作成
  • 登記

ステップ3 指定申請(2か月前)

  • 都道府県への指定申請
  • 健康保険・介護保険

ステップ4 物件・設備整備(1〜2か月前)

  • オフィス
  • 訪問用車両
  • 医療機器

ステップ5 スタッフ採用(1〜2か月前)

  • 看護師(常勤2.5名以上)
  • 事務スタッフ

ステップ6 開業

正式開業、サービス提供開始。


法人形態の選択

株式会社

  • 信用度高い
  • 設立費用: 25万円
  • 維持費: 高め

合同会社

  • 設立費用: 10万円
  • 維持費: 安い
  • 看護師の起業に多い

一般社団法人

  • 非営利のイメージ
  • 設立費用: 25万円
  • 看護師グループに多い

NPO法人

  • 社会貢献色強い
  • 設立に時間

個人事業主

  • 簡単
  • 信用度低い
  • 規模拡大に不利

訪問看護ステーションの開業条件

人員基準

  • 看護師: 常勤換算2.5名以上(管理者含む)
  • 管理者: 専従で常勤
  • 事務員: 任意

設備基準

  • 事務所
  • 相談室
  • 衛生管理区域
  • 必要な医療機器

嘱託医

医師との契約必須。

都道府県の指定

健康保険・介護保険の指定。


訪問看護ステーション開業の資金

初期投資

  • 法人設立費用: 10〜25万円
  • 物件取得: 50〜200万円(敷金・礼金等)
  • 改装費: 100〜300万円
  • 設備購入: 100〜300万円(車両・医療機器等)
  • 開業準備費: 50〜100万円
  • 合計: 310〜925万円

運転資金

  • 6か月分の人件費: 600〜1500万円
  • 家賃・光熱費: 50〜100万円
  • 雑費: 50〜100万円
  • 合計: 700〜1700万円

総資金

1,000〜2,500万円。


開業資金の調達

自己資金

最低500万円が望ましい。

融資

  • 日本政策金融公庫
  • 信用金庫・銀行

補助金

  • 中小企業向け
  • 自治体の起業支援

投資家

  • エンジェル投資家
  • 医療ファンド

嘱託医契約

嘱託医とは

訪問看護の医療指示を出す医師。

契約のポイント

  • 月額報酬: 5〜10万円
  • 24時間対応の体制
  • 緊急時の連絡

嘱託医の探し方

  • 開業医
  • 病院の医師
  • 看護師ネットワーク

訪問看護の収益モデル

収益源

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 自費

1訪問あたりの単価

  • 訪問看護1: 約8,000〜10,000円
  • 訪問看護2: 約4,000〜5,000円

月の収益例(看護師3名)

  • 訪問件数: 月300〜500件
  • 売上: 月200〜400万円
  • 経費: 月150〜300万円
  • 利益: 月50〜100万円

軌道に乗ると

  • 月の利益: 100〜300万円
  • 年商: 3000〜5000万円

スタッフ採用

採用人数

開業時: 看護師2.5名以上。

採用ルート

  • 看護師転職サイト
  • 知人の紹介
  • 看護協会
  • 直接応募

給与

  • 月給28〜40万円
  • 訪問件数連動
  • 賞与あり

採用のコツ

  • 経営理念の共有
  • 働きやすい環境
  • 公正な評価

訪問看護ステーションの運営

運営の3軸

1. 医療面

  • 利用者ケアの質
  • スタッフ教育
  • 嘱託医との連携

2. 経営面

  • 収支管理
  • 人員管理
  • マーケティング

3. 法的面

  • 指定基準の維持
  • 報酬請求
  • 個人情報保護

マーケティング

集客チャネル

  • ケアマネジャー
  • 病院の地域連携室
  • 訪問診療医
  • 地域包括支援センター

マーケティング活動

  • 名刺配り
  • 連携機関への訪問
  • 勉強会の開催
  • ホームページ・SNS

紹介率の重要性

ケアマネからの紹介が主。


開業1年目の課題

課題1 集客

利用者数の確保。

課題2 スタッフ採用

人材確保。

課題3 経営知識

経理、労務、税務。

課題4 嘱託医との連携

医療面の連携。

課題5 自分のメンタル

経営者の孤独。


開業から軌道に乗るまで

1年目

  • 集客に苦戦
  • 月赤字
  • 経営知識習得

2年目

  • 利用者増加
  • 月収支トントン
  • スタッフ安定

3年目

  • 月利益化
  • スタッフ拡大
  • 地域での認知

5年目

  • 安定経営
  • 月利益100〜200万円
  • 多店舗展開検討

訪問看護ステーション開業の体験談

成功例

45歳/訪問看護経験10年→開業
“10年勤務後、独立。3年で軌道に乗り、年商4000万円。スタッフ8名で地域に根ざした活動。”

苦労した例

50代/開業3年目
“開業初年度は赤字続きで、自己資金を切り崩した。3年目で黒字化、今は安定。”

多店舗展開

55歳/開業10年目
“1号店で軌道に乗った後、3店舗に拡大。総売上1.5億円、利益2000万円。”

失敗事例

50代/開業2年で閉鎖
“資金不足、人材確保失敗で2年で閉鎖。準備不足を反省。”


訪問看護ステーションの種類

規模別

  • 小規模(看護師2〜3名)
  • 中規模(看護師4〜10名)
  • 大規模(看護師10名以上)

専門領域別

  • 一般訪問看護
  • 精神科訪問看護
  • 小児訪問看護
  • ターミナルケア専門

地域別

  • 都市部
  • 地方
  • 過疎地

訪問看護開業に向く看護師

向く特徴

  • 訪問看護経験5年以上
  • 管理者経験
  • 経営感覚
  • リーダーシップ
  • リスク許容度高い

向きにくい特徴

  • 経営に興味なし
  • リスク回避志向
  • 経済的余裕なし
  • 単独志向

開業のリスク管理

リスク1 経営失敗

  • 事業計画の精緻化
  • 段階的な拡大
  • 経営アドバイザー

リスク2 スタッフ管理

  • 公正な評価
  • 働きやすい環境
  • 適切な労務管理

リスク3 医療事故

  • 医療安全体制
  • 賠償保険

リスク4 法令遵守

  • 法的アドバイス
  • 定期的な研修

リスク5 資金繰り

  • キャッシュフロー管理
  • 余裕資金の確保

訪問看護開業の支援

看護協会

  • 開業相談
  • 研修

中小企業庁

  • 起業支援
  • 助成金

自治体

  • 起業セミナー
  • 経営相談

コンサルタント

  • 訪問看護開業専門
  • 経営支援

開業前の修行

訪問看護経験

5年以上、できれば管理者経験。

経営学習

  • 経営学書
  • ビジネススクール
  • セミナー

法務・税務知識

  • 関連書籍
  • 専門家への相談

人脈構築

  • ケアマネ
  • 訪問医
  • 地域包括

訪問看護ステーションの今後

高齢化での需要増

ステーション数も増加。

在宅医療の推進

国の政策。

専門化

精神科、小児、ターミナル。

ICT化

電子カルテ、訪問管理アプリ。

国際化

外国人在宅患者対応。


よくある質問(FAQ)

Q. 訪問看護ステーション開業に必要な資金は?

A. 1000〜2500万円。

Q. 何年で軌道に乗る?

A. 3〜5年が標準。

Q. 看護師経験は何年必要?

A. 訪問看護経験5年以上、管理者経験が望ましい。

Q. 開業者の年収は?

A. 軌道後で1000〜2000万円。

Q. 失敗のリスクは?

A. 1〜2割程度が閉鎖。準備で回避可能。

Q. 嘱託医はどう探す?

A. 看護師ネットワーク、知人、訪問医の協力。


まとめ

訪問看護ステーション開業は、看護師経験10年以上+管理者経験+1000〜2500万円の資金で挑戦可能なキャリアです。3〜5年で軌道に乗り、年収1000〜2000万円を目指せます。

経営知識・人材確保・嘱託医契約・法令遵守など準備すべき要素は多いですが、地域医療への貢献と経済的成功を両立できる魅力的な道。看護師の独立の代表格として、長年の経験を活かしたい看護師に強くおすすめします。


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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 看護師ライターチーム

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