看護師の昇給ペース|勤続年数別の年収推移
「看護師は何年働けば年収◯万円になる?」「昇給ペースが遅い気がする」——多くの看護師が気にするテーマです。看護師の昇給は、施設・経験年数・評価・役職で大きく変わります。自分の現在の昇給ペースが市場相場と比べてどうか、把握することが重要です。
この記事では、看護師の昇給ペースを、勤続年数別の年収推移、施設別の比較、昇給アップの戦略まで網羅的に解説します。年功序列型と評価型の違い、転職での給与底上げ効果を実例つきで紹介します。
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目次
看護師の昇給の基本
昇給とは
毎年、または定期的に基本給が上がること。看護師の年収を構成する基本要素。
昇給の頻度
- 年1回(4月): 多くの病院で標準
- 半期ごと(4月・10月): 一部病院
- 不定期: 業績連動型
昇給額
- 年5,000〜10,000円: 標準的
- 年10,000〜20,000円: 高めの昇給
- 年3,000〜5,000円: 緩やかな昇給
勤続年数別の年収推移
1年目(新人)
- 平均年収: 410万円
- 月収: 25万円
- 賞与: 80万円
3年目
- 平均年収: 450万円
- 月収: 28万円
- 賞与: 100万円
5年目(中堅)
- 平均年収: 480万円
- 月収: 30万円
- 賞与: 110万円
10年目
- 平均年収: 530万円
- 月収: 33万円
- 賞与: 120万円
15年目
- 平均年収: 580万円
- 月収: 36万円
- 賞与: 135万円
20年目
- 平均年収: 620万円
- 月収: 39万円
- 賞与: 145万円
25年目以降
- 平均年収: 650〜700万円
- 役職昇進次第
施設別の昇給ペース
大学病院
- 昇給ペース: 年8,000〜15,000円
- 安定した昇給
- 役職昇進で大きくアップ
公立病院
- 昇給ペース: 年7,000〜12,000円
- 公務員に準じた安定
民間総合病院
- 昇給ペース: 年5,000〜10,000円
- 経営状況による変動
中小病院
- 昇給ペース: 年3,000〜8,000円
- 緩やかな昇給
クリニック
- 昇給ペース: 年3,000〜7,000円
- 院長の方針による
介護施設
- 昇給ペース: 年3,000〜7,000円
訪問看護ステーション
- 昇給ペース: 年5,000〜10,000円
年功序列型と評価型
年功序列型
- 勤続年数で自動的に昇給
- 評価による差は少ない
- 大学病院・公立病院に多い
評価型(成果主義)
- 評価で昇給額が変動
- 高評価で大きくアップ
- 民間病院・美容クリニックに多い
ハイブリッド型
- 基本部分は年功序列、一部が評価型
- 多くの病院で導入
評価面談と昇給
評価面談とは
年1〜2回、上司との面談で業務成果・目標達成度を評価。
評価項目
- 業務遂行能力
- チームへの貢献
- 専門スキル
- 患者対応
- 後輩指導
評価結果と昇給
- A評価: 標準より高い昇給
- B評価: 標準昇給
- C評価: 標準より低い昇給
評価面談での交渉
「自分の業績を整理して、給与アップを直接相談する場」として活用。
役職昇進による昇給
主任への昇進
- 月給: 1〜3万円アップ
- 年収: 30〜50万円アップ
副師長への昇進
- 月給: 3〜5万円アップ
- 年収: 50〜80万円アップ
師長への昇進
- 月給: 5〜10万円アップ
- 年収: 80〜150万円アップ
看護部長への昇進
- 月給: 10〜20万円アップ
- 年収: 150〜300万円アップ
昇給アップの戦略
戦略1 認定看護師資格取得
資格手当が基本給に加算、昇給ベースが上がる。
戦略2 役職への昇進
主任・副師長・師長で大きな昇給。
戦略3 評価面談での交渉
業績を整理し、上司に給与アップを依頼。
戦略4 昇給ペースの高い病院への転職
大学病院・公立病院の昇給は安定。
戦略5 業務改善・看護研究
組織への貢献で評価を高める。
看護師の昇給に関する不満
不満1 昇給ペースが遅い
→ 評価面談での交渉、転職
不満2 評価が反映されない
→ 評価基準の確認、上司との対話
不満3 同期との差
→ 個人事情(育休・産休)の影響、長期視点で
不満4 賞与に反映されない
→ 賞与の計算式を確認
不満5 昇給がストップ
→ 経営状況の確認、転職検討
昇給と転職の関係
転職での給与底上げ
転職時に経験年数を踏まえた給与交渉ができれば、昇給ペースを早送りする効果。
例
現職で年収500万円が、転職で年収550万円に。
これは「5年分の昇給」を一度に達成した計算。
注意点
転職先の昇給ペースも確認。「給与は高いが昇給は遅い」病院もある。
昇給を見据えたキャリア設計
5年計画
経験を積んで、認定看護師資格取得を目指す。
10年計画
主任への昇進を視野に。
20年計画
師長・看護部長への道、または専門性追求(専門看護師)。
30年計画
看護部長、看護学校教員、管理職としての集大成。
看護師の昇給に関する声
30代/大学病院10年目
「年8,000円ペースで昇給しています。安定はしていますが、もっと上げたいので認定看護師資格取得を目指しています。」40代/中小病院→大学病院転職
「中小病院では年5,000円の昇給。大学病院に転職して、年12,000円ペースに。給与底上げの効果が大きい。」35歳/評価型病院
「年に2回の評価面談があり、A評価で年20,000円アップしました。成果が直接反映されるのは励みになります。」28歳/クリニック
「クリニックは年3,000円の昇給。安定はしていますが、長期的なキャリアを考えると物足りない。転職を検討中です。」
昇給と賞与の関係
連動型
賞与=基本給×月数なので、基本給が上がれば賞与も増える。
分離型
賞与は別途、業績連動で決まる。
看護師の標準
「賞与=基本給×月数」が標準。基本給アップが賞与アップに直結。
給与水準を維持するコツ
コツ1 自分の市場価値を把握
エージェント面談、転職活動で確認。
コツ2 業界相場とのギャップを認識
同年代の平均年収と比較。
コツ3 転職を視野に入れる
「いつでも動ける」状態を作る。
コツ4 経験を可視化
業績を数字で記録(プリセプター◯名担当、看護研究◯件発表)。
コツ5 上司との対話
評価面談で自分の業績を伝える。
よくある質問(FAQ)
Q. 看護師の年間昇給額の平均は?
A. 年5,000〜10,000円が標準。施設・評価で大きく変動。
Q. 昇給がストップしたら?
A. 経営状況の確認、上司との対話、転職検討の3段階で対処。
Q. 評価面談で給与交渉できる?
A. できます。業績を整理して、根拠ある交渉が有効。
Q. 認定看護師資格取得で昇給は?
A. 月3〜10万円の資格手当。基本給アップで賞与・退職金も増える。
Q. 役職昇進で昇給は?
A. 主任で月1〜3万円、師長で月5〜10万円アップが標準。
Q. 転職で昇給ペースは早送りできる?
A. できます。転職時の給与交渉で、5〜10年分の昇給を一度に達成可能。
まとめ
看護師の昇給ペースは、年5,000〜10,000円が標準で、施設・評価・役職で大きく変動します。年功序列型と評価型の違いを理解し、認定看護師資格取得・役職昇進・評価面談での交渉・転職などの戦略で昇給を最大化してください。
5年・10年・20年の長期計画で、自分のキャリアと給与を主体的に設計することが、満足できる年収につながります。同期との比較ではなく、市場相場と自分の価値を客観視して、必要なアクションを取りましょう。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 看護師ライターチーム