看護師の賞与・ボーナス事情|月数と支給時期
「看護師のボーナスっていくら?」「他の病院と比べて低い気がする」——多くの看護師が気になるテーマです。賞与は年収の20〜25%を占める重要な収入源で、施設・経験年数・経営状況で大きく変わります。
この記事では、看護師の賞与の月数・支給時期・手取り計算・施設別比較を徹底解説します。賞与アップの戦略、賞与なしの病院の見極め方、税金対策まで実例つきで紹介します。
あわせて読みたい
目次
看護師の賞与の基本
賞与とは
夏冬の年2回、基本給の数か月分として支給される一時金。年収の重要な構成要素。
賞与の月数
- 全国平均: 年3.5〜4.5か月
- 大学病院・公立病院: 年4〜5か月
- 民間総合病院: 年3〜4か月
- 中小病院: 年2〜3か月
- クリニック: 年1〜3か月
計算方法
通常、基本給×支給月数。各種手当は含めないケースが多い。
賞与の支給時期
夏のボーナス(6〜7月)
- 6月支給: 公立病院、一部民間病院
- 7月支給: 多くの民間病院
- 支給日: 月末や月の中旬
冬のボーナス(12月)
- 12月支給: ほとんどの病院
- 支給日: 月の中旬または月末
決算賞与(任意)
経営好調時に追加支給する病院も。
看護師の賞与の月数別シミュレーション
基本給28万円の場合
- 年4か月: 112万円
- 年4.5か月: 126万円
- 年5か月: 140万円
基本給32万円の場合
- 年4か月: 128万円
- 年4.5か月: 144万円
- 年5か月: 160万円
基本給36万円(中堅)の場合
- 年4か月: 144万円
- 年4.5か月: 162万円
- 年5か月: 180万円
施設別の賞与月数
大学病院
- 月数: 年4.5〜5か月
- 賞与額: 130〜180万円
- 安定した支給
公立病院・国立病院
- 月数: 年4〜5か月
- 賞与額: 120〜170万円
- 公務員に準じた水準
大規模民間病院
- 月数: 年3.5〜4.5か月
- 賞与額: 100〜150万円
- 経営状況による変動あり
中規模民間病院
- 月数: 年3〜4か月
- 賞与額: 80〜130万円
中小病院
- 月数: 年2〜3か月
- 賞与額: 50〜100万円
- 病院により大きな差
クリニック・診療所
- 月数: 年1〜3か月
- 賞与額: 30〜100万円
- 院長の方針による
介護施設
- 月数: 年2〜4か月
- 賞与額: 60〜120万円
訪問看護ステーション
- 月数: 年2〜4か月
- 賞与額: 60〜120万円
美容クリニック
- 月数: 年2〜4か月
- 賞与額: 80〜180万円(歩合制併用も)
賞与の手取り計算
賞与にかかる税金
- 所得税: 約10〜20%
- 住民税: なし(賞与時は引かれない)
- 社会保険料: 約15%
- 雇用保険料: 約0.5%
額面と手取りの差
額面100万円の場合、手取り約75〜80万円。
計算例
額面120万円:
– 所得税: 約15万円
– 社会保険料: 約18万円
– 手取り: 約87万円
賞与アップの戦略
戦略1 賞与月数の高い病院への転職
大学病院・公立病院は4〜5か月。転職で月数アップ。
戦略2 基本給の高い病院
賞与=基本給×月数なので、基本給が高い病院は賞与額も大きい。
戦略3 役職に就く
主任以上は基本給+役職手当が加算され、賞与も増える。
戦略4 認定看護師・専門看護師資格
資格手当が基本給に加算されるか、別途手当として支給。
戦略5 経験年数を積む
年功序列の病院では、経験年数で基本給が上がり、賞与も増える。
賞与なし・少ない病院の見極め
警戒すべき表記
- 「賞与: 業績による」(支給保証なし)
- 「賞与: 1か月程度」(極端に少ない)
- 「賞与: 寸志」(数万円程度)
賞与なしの病院の特徴
- 経営状況が不安定
- 中小クリニック
- 介護施設の一部
- 年俸制の場合(賞与込み)
賞与なしへの対処
- 月給が高い場合は許容
- 年俸制で総額が高ければ問題なし
- 退職金・福利厚生で補完されているか確認
賞与の支給対象期間
夏のボーナスの対象期間
通常、前年10月〜今年3月の業績。
冬のボーナスの対象期間
通常、4月〜9月の業績。
試用期間中の賞与
支給対象外、または減額が一般的。
退職時の賞与
退職時期によっては不支給。「支給日に在籍」が条件のケースが多い。
看護師の賞与の地域差
都市部
- 賞与月数: 年4〜5か月
- 賞与額: 120〜180万円
地方
- 賞与月数: 年3〜4か月
- 賞与額: 80〜140万円
公立病院間の差
地方公務員の給与体系で、地域差は限定的。
賞与に関する看護師の声
30代/大学病院
「年4.5か月の賞与で、夏冬合わせて150万円。生活設計の柱になっています。」28歳/中規模民間病院
「年3.5か月で約120万円。前職の中小病院(年2か月)と比べると、転職してよかったと実感しています。」35歳/クリニック
「クリニックは年2か月の賞与。総合病院時代より年間100万円ほど少ない。ただ、夜勤がないのでバランスは取れています。」42歳/管理職
「主任に昇進してから、賞与が約30万円アップ。役職になることで、賞与も大きく変わると実感しました。」
賞与と転職タイミング
ボーナス受給後に動く
夏(6〜7月)、冬(12月)のボーナス受給後に退職届を出すパターン。
注意点
退職予定日が「支給日に在籍」を満たすか確認。
タイミングの計算
- 夏のボーナス→7月退職→8月入職
- 冬のボーナス→1月退職→2月入職
賞与の節税対策
iDeCo
掛け金が全額所得控除。賞与時の追加拠出も可能。
NISA
賞与を投資原資に。
ふるさと納税
賞与を寄付額の上限計算に活用。
住宅ローン繰上返済
賞与を返済原資に。利息軽減効果。
賞与にまつわるトラブル
トラブル1 求人票より少ない
事前に確認した月数より少ない場合は、人事に確認。
トラブル2 支給されない
経営状況による不支給。社内で説明があるはずだが、それでも納得いかなければ労働組合や労基署。
トラブル3 評価が低くて減額
「業績連動賞与」では評価で減額の可能性。評価基準を確認。
トラブル4 退職時の賞与
退職予定日と支給日のタイミングがずれた場合の不支給。
賞与アップを目指すアクション
アクション1 自分の市場価値を把握
エージェント面談で、業界相場と自分の価値を確認。
アクション2 評価面談での交渉
年1回の評価面談で、賞与アップを直接相談。
アクション3 認定看護師等の資格取得
基本給アップ→賞与アップの構造。
アクション4 役職への昇進
主任以上で賞与は大きく増える。
アクション5 転職による底上げ
賞与月数の高い病院への転職。
よくある質問(FAQ)
Q. 看護師の賞与の全国平均は?
A. 年3.5〜4.5か月、額面100〜150万円が目安。
Q. 賞与なしの病院は珍しい?
A. クリニック・介護施設・中小病院では一般的。年俸制との関係も。
Q. 試用期間中の賞与は?
A. 支給対象外または減額が標準。
Q. 賞与の手取りは?
A. 額面の75〜80%。額面100万円なら手取り75〜80万円。
Q. 賞与アップの最も効果的な方法は?
A. 賞与月数の高い病院への転職、または管理職への昇進。
Q. 看護師は他職種より賞与が多い?
A. 公立病院・大学病院では多め。民間中小では他職種と同等または少なめ。
まとめ
看護師の賞与は、年3.5〜4.5か月、額面100〜150万円が全国平均です。大学病院・公立病院は高めで、クリニック・中小病院は低めの傾向。賞与アップの戦略は、賞与月数の高い病院への転職、管理職昇進、認定看護師資格取得などが有効。
ボーナス受給後の退職タイミング、税金対策、節税効果のある支出も意識しながら、賞与を含めた年収全体で生活設計をしてください。賞与は看護師の年収を構成する重要な要素。最大化する方法を理解して、納得できる働き方を実現しましょう。
関連記事
- 看護師の平均年収はいくら?最新データと上げる方法【2026年版】
- 看護師の手取り月収シミュレーション|年代別早見表
- 看護師の年収を上げる7つの方法|転職別年収アップ事例
- 看護師の退職金はいくら?制度と相場
- 看護師の転職におすすめの時期|月別メリット比較【2026年】
最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 看護師ライターチーム