認知症介護リーダー研修|チームを動かす
認知症介護リーダー研修は、認知症ケアの中位研修(実践者研修)の修了者が、チームのリーダーとしての役割を担うために受講する研修です。施設の認知症ケア全体を統括する責任者・指導役として活躍できます。
認知症介護リーダー研修の概要
制度の位置づけ
認知症介護研修体系の上位資格(認定介護福祉士の前段階)。
受講対象
- 認知症介護実践者研修修了者
- 介護福祉士保有者
- 5年以上の認知症ケア実務経験
取得者数
毎年数千人が修了。比較的希少な資格。
カリキュラム
期間
合計8日間(60時間程度)。
主な科目
- 認知症介護リーダーの役割
- ケアマネジメント
- チームリーダーの実務
- 多職種連携
- 教育・指導
- ケースカンファレンスの運営
- 業務改善・人材育成
- 困難ケースへの対応
演習
実際のケース・チーム運営シミュレーション。
受講機関
都道府県登録の研修機関
- 都道府県社協
- 介護福祉士養成校
- 大手介護関連企業
受講料
5〜10万円が標準。
補助制度
- 都道府県の研修補助
- 施設の研修費負担
- キャリアアップ支援
修了後の業務範囲
認知症ケアのチームリーダー
- ユニット・フロアの認知症ケア統括
- 後輩職員への指導
- ケースカンファレンスの主催
施設全体の認知症ケア責任者
- 認知症ケア方針の策定
- 職員研修の企画
- 認知症ケア加算の取得
- 多職種連携の中核
困難ケースへの対応
- BPSD対応の難しいケース
- 家族との対話
- 行動計画の作成
教育・指導
- 後輩への OJT
- 認知症介護基礎研修・実践者研修への協力
- 施設内研修の講師
給与効果
月給アップ
- 月給+5,000〜10,000円(資格手当)
- 年収+60,000〜120,000円
キャリア評価
- 主任候補としての評価
- 認知症ユニットの責任者
- 認定介護福祉士への近道
認知症介護リーダーの役割
1. ケアの質の保証
施設全体の認知症ケアの質を統括。
2. 人材育成
後輩職員の認知症ケアスキル向上を支援。
3. 業務改善
認知症ケアの業務改善を推進。
4. 多職種連携の主軸
医師・看護・リハ・栄養等との連携の要。
5. 加算取得の推進
認知症ケア加算等の算定を推進。
これらが認知症介護リーダーの責任です。
グループホームでの活躍
GHのリーダー職
GHではリーダー研修修了者が望まれます。
業務
- 9名×ユニットの認知症ケア統括
- 職員指導
- 家族対応
- 看取り対応との連携
給与
- 月給28〜35万円
- リーダー手当
- 認知症ケア専門性で評価
特養認知症ユニットでの活躍
認知症対応ユニット
- 重度認知症の利用者を集中ケア
- 看取り対応も多い
- 多職種連携が密
リーダーの役割
- ユニットの責任者
- 看取り介護加算取得の中核
- 家族支援の責任者
認知症介護リーダー研修の意義
1. 専門性の集大成
実践者研修からのステップアップ。
2. リーダーシップの習得
チーム運営・人材育成のスキル。
3. キャリアの広がり
主任→施設長への道。
4. 認定介護福祉士への基盤
養成研修受講の前提条件の一つ。
取得への道のり
1〜3年目:介護福祉士取得
実務経験ルートで取得。
3〜5年目:認知症介護基礎研修・実践者研修
段階的に専門性を深める。
5〜8年目:5年実務経験+リーダー研修受講
認知症ケアでのリーダー経験を積む。
8年目以降:リーダー研修修了
認知症ケアの中核として活躍。
10年目以降:認定介護福祉士検討
最高峰の専門性へ。
体験談
32歳・GHリーダー研修修了
「GH7年目でリーダー研修受講。ユニットリーダー昇進、月給+5,000円のアップ。チーム運営の専門知識が業務に直結しています。」
38歳・特養認知症ユニット主任
「特養の認知症ユニット主任に昇進と同時にリーダー研修受講。ユニット運営に自信が持てるようになりました。」
45歳・大手介護グループ施設長候補
「大手チェーンで施設長候補として、認知症介護リーダー研修受講。施設全体の認知症ケア戦略を立てる立場になりました。」
認知症介護リーダーに必要なスキル
1. 認知症ケアの専門知識
BPSD対応・パーソンセンタードケア等の専門技術。
2. チーム運営力
職員のマネジメント・指導。
3. 多職種連携
医師・看護等との対等な議論。
4. 教育力
後輩を育成する力。
5. ケアマネジメント力
ケアプラン作成・モニタリング。
これらの総合的な力が問われます。
認知症介護リーダー研修と認定介護福祉士
認定介護福祉士との関係
認知症介護リーダー研修修了者は、認定介護福祉士養成研修受講の有力候補。
階段構造
- 認知症介護基礎研修(義務)
- 認知症介護実践者研修(中位)
- 認知症介護リーダー研修(上位)
- 認定介護福祉士養成研修(最高峰)
段階的に専門性を深めます。
認知症介護リーダーの今後
業界の方向性
- 認知症ケアの専門化進行
- リーダー研修修了者の需要増
- 国の人材確保政策との連動
キャリアの広がり
- 主任介護福祉士への道
- 施設長候補としての評価
- 介護専門学校教員ルート
- コンサルタントへ
長期的にキャリアの選択肢が広がります。
受講前の準備
推奨される事前経験
- 5年以上の認知症ケア実務
- 実践者研修修了
- 介護福祉士取得
- リーダー業務経験
学習の重点
- 認知症ケアの専門技術
- チーム運営
- 教育・指導力
- 業務改善の実践
まとめ
認知症介護リーダー研修は、認知症ケアの上位研修として、チームのリーダー・施設の認知症ケア責任者としての役割を担うための研修です。8日間のカリキュラム・5〜10万円の費用で、長期キャリアでの専門性を確立できます。
実践者研修からのステップアップ、認定介護福祉士への基盤として、計画的に受講を検討してください。介護現場で長く活躍するための重要な専門資格です。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム