介護職経験年数別年収|1年目から30年目まで
介護職員の年収は、経験年数とともに着実にアップする業界です。1年目から30年目まで、各段階での年収レンジ・キャリアの節目・年収アップの要因を整理することで、長期キャリア設計が見えてきます。
この記事では、介護職員の経験年数別年収を、各節目の体験談を交えて網羅的に解説します。
1年目:基礎習得期
平均年収
- 無資格:280〜320万円
- 初任者研修修了:300〜340万円
- 養成校卒・新卒介護福祉士:320〜380万円
月給構造
- 基本給:18〜22万円
- 夜勤手当:月3〜6万円(月6〜10回)
- 各種手当:月1〜2万円
- 賞与:年2〜3か月分
業務範囲
- 基礎介助の習得
- 記録・申し送り
- プリセプターのもとでOJT
- 半年〜1年で夜勤独り立ち
2〜3年目:中堅前期
平均年収
- 無資格〜初任者研修:310〜350万円
- 実務者研修修了:330〜380万円
月給構造
- 基本給:20〜23万円
- 夜勤手当:月5〜8万円
- 賞与:年3〜4か月分
キャリアの節目
- 実務者研修受講
- 介護福祉士国家試験受験準備
- サブリーダー候補
3〜5年目:介護福祉士取得期
平均年収
- 介護福祉士取得:380〜450万円(年収80〜120万円アップ)
- サブリーダー昇進:400〜470万円
月給構造
- 基本給:24〜28万円
- 介護福祉士手当:月5千〜1.5万円
- 夜勤手当:月6〜10万円
- 賞与:年4か月分
キャリアの節目
- 介護福祉士取得(最大の年収アップ機会)
- サブリーダー昇進
- 認知症介護実践者研修受講
5〜7年目:中堅後期
平均年収
- 介護福祉士+サブリーダー:420〜480万円
- ユニットリーダー候補:450〜510万円
月給構造
- 基本給:26〜30万円
- 介護福祉士手当
- サブリーダー手当:月3千〜1万円
- 夜勤手当
- 賞与:年4か月分
キャリアの節目
- ケアマネ受験資格取得(5年経験)
- ユニットリーダー研修
- 認知症介護リーダー研修
7〜10年目:リーダー期
平均年収
- ユニットリーダー昇進:480〜560万円
- ケアマネ取得後:520〜600万円
月給構造
- 基本給:28〜33万円
- リーダー手当:月1〜2万円
- ケアマネ手当:月5千〜2万円(取得者)
- 賞与:年4〜5か月分
キャリアの節目
- ユニットリーダー昇進
- ケアマネ取得(年収100〜150万円アップ可能)
- 主任候補としての評価
10〜15年目:主任期
平均年収
- 主任介護福祉士:520〜620万円
- 主任ケアマネ取得:560〜660万円
- 特定処遇改善加算配分対象:年収+100万円
月給構造
- 基本給:32〜38万円
- 主任手当:月2〜4万円
- ケアマネ手当
- 特定処遇改善加算月8万円(対象者)
- 賞与:年4〜5か月分
キャリアの節目
- 主任介護福祉士昇進
- 主任ケアマネ取得検討
- 副施設長候補
- 認定介護福祉士検討
15〜20年目:副施設長期
平均年収
- 副施設長:580〜700万円
- 認定介護福祉士:620〜750万円
月給構造
- 基本給:36〜42万円
- 副施設長手当:月3〜5万円
- 各種専門手当
- 賞与:年4〜5か月分
キャリアの節目
- 副施設長昇進
- 認定介護福祉士取得
- 施設長候補としての評価
- 介護施設長研修受講
20〜25年目:施設長期
平均年収
- 施設長(社会福祉法人):650〜800万円
- 施設長(大手チェーン):750〜950万円
月給構造
- 基本給:42〜48万円
- 施設長手当:月5〜10万円
- 業績連動手当
- 賞与:年4〜6か月分
キャリアの節目
- 施設長就任
- 法人本部との連携
- 統括マネージャー候補
25〜30年目:統括期
平均年収
- 統括マネージャー:800〜1000万円
- 法人本部役員:900〜1500万円
月給構造
- 基本給:55〜70万円
- 各種手当
- 業績連動賞与
キャリアの節目
- 複数施設の統括
- 法人本部役員就任
- 経営判断への関与
30年以上:ベテラン期
キャリアの選択肢
- 法人理事:年収1000〜1500万円
- 独立開業者:年収500〜2000万円
- 介護専門学校教員:年収500〜700万円
- コンサルタント:年収500〜800万円
長期キャリアの集大成としての多様な選択肢があります。
経験年数と年収の関係表
| 経験年数 | 年収レンジ | 主な役職 |
|---|---|---|
| 1年目 | 280〜380万円 | 一般職 |
| 3年目 | 380〜450万円 | 介護福祉士 |
| 5年目 | 420〜480万円 | サブリーダー |
| 7〜10年目 | 480〜600万円 | ユニットリーダー・ケアマネ |
| 10〜15年目 | 520〜660万円 | 主任 |
| 15〜20年目 | 580〜750万円 | 副施設長 |
| 20年以上 | 650〜1000万円 | 施設長 |
| 25年以上 | 800万円以上 | 統括・本部役員 |
経験年数が長いほど年収が伸びる業界構造です。
年収が上がりにくい時期
1〜2年目
無資格〜初任者研修の段階は給与水準が低め。3年目の介護福祉士取得まで我慢する時期。
介護福祉士取得後5年間
5年経験要件のためケアマネ受験不可。サブリーダー手当のみのアップ。
主任就任後5年間
主任は年収500〜600万円帯で頭打ち。副施設長昇進まで時間がかかる。
これらの時期は、研修受講・資格取得で実力を積み上げる期間として捉えます。
早めにキャリアアップする方法
1. 介護福祉士養成校卒(2年制)
実務経験ルート(3年)より2年早く介護福祉士に。
2. ケアマネ取得を最優先
介護福祉士+5年経験で受験資格。最短10年目で取得。
3. 大手チェーンでの登用試験
主任・施設長候補の社内登用試験を活用。
4. 認知症介護実践者研修・リーダー研修
専門性を早めに高めて、リーダー職への登用を加速。
5. 業界横移動
施設介護→ケアマネ→施設長候補として別法人に転職。
経験別の体験談
28歳・5年目介護福祉士
「特養5年目、サブリーダー昇進直前で年収420万円。介護福祉士取得+夜勤手当+加算I取得施設で、業界平均より高めです。」
35歳・10年目ユニットリーダー
「特養10年目でユニットリーダー、ケアマネ取得後で年収510万円。次は主任候補として認定介護福祉士検討中です。」
42歳・15年目主任
「特養15年目で主任、認定介護福祉士+ケアマネで年収580万円。特定処遇改善加算配分対象で、年収600万円超を視野に。」
50歳・25年目施設長
「特養25年目で施設長、年収720万円。退職金共済も20年加入で500万円見込み。次は統括マネージャーを目指しています。」
まとめ
介護職員の年収は、経験年数とともに確実にアップします。1年目300万円→5年目400万円→10年目500万円→15年目600万円→20年目700万円——20年スパンで年収400万円増を実現できる業界です。
各節目で介護福祉士・ケアマネ・主任ケアマネ・認定介護福祉士・施設長研修などの資格・研修受講で、年収アップの加速が可能です。長期視点でキャリア設計を進めてみてください。
関連記事
- 介護職の平均年収はいくら?最新データと上げる方法【2026年版】
- 介護職の役職別年収|主任・副主任・施設長の手当
- 介護職のキャリアパス完全ガイド|資格別ロードマップ【2026年版】
- 介護職の年収を上げる7つの方法|転職別事例
- 介護資格完全ガイド|初任者から認定介護福祉士まで【2026年版】
最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム