看護師から助産師になる方法|養成所と国試対策
「助産師って看護師と何が違う?」「分娩立会いって看護師でもできる?」——多くの看護師が興味を持つテーマです。助産師は分娩に関する独自の業務を持つ専門職で、女性のライフサイクル全体に関わる魅力的なキャリアです。
この記事では、看護師から助産師になる方法を、資格取得・養成所・国試対策・年収まで網羅的に解説します。
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目次
助産師とは
定義
妊娠・分娩・産褥期の母子を支援する専門職。
看護師との違い
- 看護師: 医師の指示で診療補助
- 助産師: 正常分娩は単独で実施可能
助産師の数
全国で約4万人。
主な就業先
- 病院・診療所(産婦人科)
- 助産所
- 自治体(母子保健)
助産師の業務
主な業務
- 妊婦健診
- 分娩立会い・介助
- 産後ケア
- 新生児ケア
- 母乳育児支援
- 性教育
- 不妊カウンセリング
- 母子保健
助産師の独自業務
- 正常分娩の介助(医師なしで可能)
- 助産所の開業
看護師から助産師になる方法
方法1 助産師養成所(1年制)
看護師資格取得後、1年の養成所。
方法2 看護大学(4年)
学部で同時履修(選択制、限定的)。
方法3 大学院
看護系大学院の助産師教育課程。
必要な国家試験
助産師国家試験合格。
助産師養成所(1年制)
入学条件
看護師資格保有。
期間
1年間。
学費
- 公立: 約30〜50万円
- 私立: 約100〜150万円
教育内容
- 母性看護学
- 助産学
- 産科学
- 新生児学
- 助産技術論
- 助産実習(分娩介助10例以上)
修了後
助産師国家試験受験資格。
助産師国家試験
試験時期
毎年2月。
合格率
90%以上(看護師として国試対策の経験あり)。
試験内容
- 助産学
- 母性看護学
- 産科学
- 新生児学
試験対策
- 養成所の対策授業
- 過去問
- 参考書
助産師の年収
病院助産師
- 平均年収: 500〜650万円
- 看護師より50〜100万円高め
助産所(独立開業)
- 年収: 600〜1500万円(規模次第)
自治体助産師
- 平均年収: 450〜600万円
- 公務員給与体系
経験別
- 5年: 530〜600万円
- 10年: 600〜700万円
- 15年以上: 650〜800万円
助産師の働き方
病院・診療所助産師
- 産婦人科病棟
- 分娩室
- 妊婦健診
助産所助産師
- 開業助産所
- 自宅出産
自治体助産師
- 母子保健
- 妊婦相談
助産師の特徴
特徴1 独自の業務領域
正常分娩の介助。
特徴2 女性の一生に関わる
妊娠から育児、更年期まで。
特徴3 命の誕生の現場
達成感大。
特徴4 緊急対応の責任
異常分娩時の判断。
特徴5 24時間体制
分娩はいつでも。
特徴6 独立開業可能
助産所。
助産師の体験談
病院助産師
32歳/看護師5年→助産師
“看護師として産婦人科病棟で経験を積み、助産師に転換。年収80万円アップで分娩立会いの達成感が大きい。”
助産所開業
45歳/助産師20年→開業
“助産師として20年勤務後、自宅近くで助産所を開業。地域に密着した助産活動。”
自治体助産師
38歳/転職経験者
“病院助産師から自治体に転職。母子保健で地域住民に貢献。土日祝休みで家族との時間も。”
国際協力
42歳/海外活動
“助産師として東南アジアでの母子保健活動に参加。国際協力の経験は人生の宝。”
助産師に向く看護師
向く特徴
- 産婦人科に興味
- 命の誕生に立ち会いたい
- 女性のライフサイクルに関心
- 緊急対応の責任を引き受ける覚悟
向きにくい特徴
- 男性看護師(原則女性のみ)
- 安定的な勤務希望
- 急性期看護を続けたい
助産師の独立開業
助産所とは
助産師が開業する施設。
開業条件
- 助産師資格
- 5年以上の経験が望ましい
- 嘱託医との連携
必要な資金
- 初期投資: 1000〜3000万円
- 設備、物件
業務内容
- 自宅出産の支援
- 助産所での分娩
- 妊婦相談
- 産後ケア
開業助産師の年収
500〜2000万円(規模次第)。
助産師のキャリアパス
キャリア1 病院助産師
20〜30年勤続。
キャリア2 助産所開業
経験を積んで独立。
キャリア3 自治体助産師
公務員として安定。
キャリア4 大学教員
助産学教員。
キャリア5 国際協力
海外での母子保健活動。
助産師と性別
男性看護師の助産師
法的には可能だが、現実的には極めて稀。
女性中心の職業
職業として確立した独自性。
助産師の研修・スキルアップ
研修1 アドバンス助産師
日本助産評価機構の認定。
研修2 母乳育児支援
国際認定ラクテーションコンサルタント(IBCLC)。
研修3 周産期ケア
新生児蘇生法等。
研修4 大学院
助産学修士。
助産師取得の流れ
ステップ1 看護師資格取得
看護学校・大学。
ステップ2 看護師経験(任意)
1〜3年の経験。
ステップ3 助産師養成校受験
養成所、大学院。
ステップ4 養成校履修
1年間。
ステップ5 助産師国家試験
合格率90%以上。
ステップ6 助産師として就業
助産師の今後
少子化との関係
出生数減少だが、ハイリスク妊娠増加。
自然分娩のニーズ
助産所の需要。
不妊治療
助産師のサポート。
国際的な需要
開発途上国での母子保健。
助産師取得への準備
準備1 看護師経験
産婦人科病棟での経験が活きる。
準備2 養成校調査
通学可能な養成所。
準備3 経済的準備
学費30〜150万円。
準備4 家族との対話
1年の学業。
準備5 心構え
24時間体制への覚悟。
助産師に向くタイミング
20代後半〜30代
経験を積んでから。
結婚前
研修期間の確保。
出産前
助産師としての知識を出産経験に活かす。
出産後復職時
助産師として復帰。
助産師取得を支援する病院
支援する病院
- 大学病院
- 大規模民間病院(産婦人科)
- 助産師確保に積極的な病院
支援内容
- 学費補助
- 出張扱い
- 復職保証
中小病院
支援は限定的。
助産師の働き方の課題
課題1 24時間体制
夜間分娩への対応。
課題2 緊急対応
異常分娩時の判断。
課題3 訴訟リスク
医療訴訟。
課題4 メンタル負担
死産・流産への対応。
対処
- チームでの支援
- 専門家のメンタルケア
- 経験の蓄積
よくある質問(FAQ)
Q. 看護師から助産師になるのは難しい?
A. 1年の養成所で取得可能。国試合格率も高め。
Q. 助産師の年収は看護師より高い?
A. 平均で50〜100万円高め。開業すれば1000万円超も。
Q. 男性は助産師になれる?
A. 法的には可能だが、現実的に稀。
Q. 助産所開業に必要な資金は?
A. 1000〜3000万円。
Q. 看護師経験は必須?
A. 必須ではないが、3年程度の経験が望ましい。
Q. 助産師国家試験の合格率は?
A. 90%以上と高め。
まとめ
看護師から助産師への道は、1年の養成所または大学院で取得可能。看護師資格を活かしつつ、女性のライフサイクル全体に関わる魅力的なキャリアです。
病院助産師、助産所開業、自治体助産師、教員、国際協力——多様な活躍の場があります。命の誕生に立ち会う達成感、独立開業の可能性、女性のライフサイクルへの貢献——助産師は看護師の上位資格として、強くおすすめします。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 看護師ライターチーム