介護職入職前の準備|備品・心構え
新たな介護施設に入職する前、何を準備すればいいのか?入職初日にスムーズにスタートするためには、書類・備品・心構え・健康管理などの事前準備が必要です。
この記事では、介護職員の入職前準備を、備品・必要書類・健康管理・心構えの4軸で解説します。
必要書類の準備
入職時に提出する書類
- 履歴書(再提出が求められる場合)
- 職務経歴書
- 雇用保険被保険者証(前職の)
- 年金手帳(基礎年金番号通知書)
- 源泉徴収票(前職の、年内転職の場合)
- マイナンバーカード(または通知カード)
- 健康保険被扶養者異動届(必要に応じて)
銀行口座情報
給与振込口座の情報。通帳のコピーを求められることが多い。
印鑑
認印(三文判可)が必要。書類への押印に使用。
卒業証明書・資格証明書
- 介護福祉士証
- 実務者研修・初任者研修修了証
- 認知症介護研修修了証
- その他の資格証明書
すべての資格証明書のコピーを準備します。
健康診断
健康診断書の提出
入職時に健康診断書の提出を求められることが多いです。
健康診断の内容
- 身長・体重・血圧
- 視力・聴力
- 胸部レントゲン
- 血液検査・尿検査
- 心電図(年齢による)
受診のタイミング
入職前1〜3か月以内の健康診断書が標準。前職での健康診断結果も可。
費用
施設負担/個人負担は施設による。事前確認します。
業務用備品の準備
介護現場で使う基本備品
聴診器
利用者のバイタル測定で使用。施設貸与もありますが個人所有の場合も。3千〜1万円程度。
ペンライト
夜勤時の口腔・眼の観察、暗所での足元確認に使用。500〜2千円。
時計(秒針付き)
脈拍測定で使用。腕時計または懐中時計。1千〜5千円。
印鑑(三文判)
記録への押印に使用。500円〜。
名札
施設貸与の場合が多いが、自分で用意する場合も。
記録用ペン・付箋
3色ボールペン・蛍光ペン・付箋など。500〜2千円。
衣類
- ユニフォーム・介護着(施設貸与の場合多い)
- ポロシャツ・ジャージ(自前の場合)
- 介護用シューズ(動きやすく滑りにくいもの)
- 替えの靴下・下着(夜勤明けに)
介護用シューズ選び
選ぶポイント
- ノンスリップ底
- つま先が閉じている
- 軽量
- 通気性
- 洗濯可能
- 音の出にくいタイプ(夜勤用)
おすすめブランド
- ナースシューズ・介護シューズ専門メーカー
- アシックスのナースウォーカー
- ミズノの介護シューズ
3千〜8千円程度。長く立ち仕事をするため、足に合うものを選びます。
入職前の心構え
1. 学ぶ姿勢
入職時は誰でも「新人」として。経験豊富でも新しい施設の文化を学ぶ姿勢を。
2. 利用者ファースト
最初から利用者・家族を最優先に。施設の方針を肌で感じる。
3. 同僚との関係構築
挨拶・お礼・笑顔の3つは最初から徹底。
4. メモを取る習慣
教えてもらった内容を必ずメモ。同じ質問を繰り返さないように。
5. 体調管理
入職直後は緊張で体調を崩しがち。睡眠・食事を確実に。
6. プライベートとのバランス
無理せず、長期的に続けられるペースを作る意識。
入職前の業界知識の復習
復習すべき項目
- 介護保険制度の最新動向
- 処遇改善加算の仕組み(I・II・III・特定・ベースアップ)
- 認知症ケアの基本(BPSD・パーソンセンタードケア)
- ICT介護の基礎
- LIFE提出データの基礎
- 看取り介護の基本
ブランクのある復職組は特に、これらを事前に復習しておくとスムーズです。
初日の流れ
標準的な初日
- 9:00 出勤・受付
- 9:30 オリエンテーション(施設の理念・組織構造・規則)
- 10:30 各部署の挨拶回り
- 11:00 配属先の主任との面談
- 12:00 昼食休憩(食堂等)
- 13:00 ロッカー・更衣室の説明
- 14:00 勤務初日の業務開始(プリセプター付き)
- 17:00 1日の振り返り・退勤
持参するもの
- 必要書類
- 業務用備品
- 弁当(食堂利用がない場合)
- 筆記用具・メモ帳
- 印鑑
通勤の準備
通勤手段の確認
- 車通勤の駐車場確保
- 電車・バスの時刻
- 自転車駐輪場の場所
夜勤明けの帰宅手段
夜勤明けは疲労が大きいため、安全な帰宅手段を確保。徒歩・自転車での帰宅は転倒リスクに注意。
通勤時間
最低1か月は所要時間を意識して、遅刻のないスケジュールを作ります。
寮・社宅の準備
寮入居の場合
- 引っ越し手続き
- 住民票の移動
- 公共料金の手続き
- 家財の準備
寮の備品
- 寝具
- 食器・調理用具
- 衣類収納
- 洗濯用品
施設によって備品の準備状況が異なるため、事前確認します。
介護施設デビュー前の不安と対応
1. 業務についていけるか
「最初は誰でも分からない」を前提に、学ぶ姿勢で。
2. 夜勤対応できるか
最初は先輩同伴が標準。1人で対応するのは数か月後。
3. 利用者・家族との関係
挨拶・お礼を徹底。慣れれば自然な関係が築けます。
4. 体力が持つか
睡眠・食事・運動の自己管理で対応。
5. 同僚との人間関係
積極的なコミュニケーションで解消。
不安は具体的な準備と心構えで解消できます。
入職前の体験談
30歳・特養新規入職
「入職前に介護シューズ・聴診器・ペンライトを揃え、介護保険制度の本も読み直しました。初日は緊張しましたが、事前準備のおかげでスムーズにスタートできました。」
38歳・有料新規入職
「入職前に施設の公式HPで理念・運営方針を読み込み、面接時の質問への回答を整理。初日のオリエンテーションで違和感なく、すぐにユニットに配属されました。」
45歳・GH新規入職(ブランク復帰)
「8年ブランクからの復帰で、入職前に復職支援研修を受講。ICT記録ツールのデモ操作も自宅で練習しました。事前準備で慣れない期間を最小限にできました。」
まとめ
介護職員の入職前準備は、必要書類・健康診断・業務用備品・心構えの4軸で進めます。事前準備の質が、入職初日からの業務スタートに直結します。
聴診器・ペンライト・介護シューズなどの基本備品を揃え、業界知識を復習しておくことで、新しい施設での業務にスムーズに入れます。長期的に活躍するための第一歩を、しっかり踏み出してください。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム