看護小規模多機能型居宅介護|医療連携型
看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、小規模多機能(通い・訪問・泊まり)+訪問看護機能を統合した形態です。医療ニーズの高い在宅利用者を支える、医療と介護の融合の重要拠点として注目されています。
看多機の概要
法律上の位置づけ
地域密着型介護保険サービスの一つ。2012年創設の比較的新しい形態。
提供サービス
- 通い(デイ)
- 訪問介護
- 訪問看護
- 泊まり(ショートステイ)
4つのサービスを統合提供。
登録定員
29名以下。
全国の事業所数
約900事業所(2025年現在)。
看多機の特徴
医療と介護の融合
- 訪問看護を施設職員が提供
- 介護と看護の連携が密
医療ニーズ高い利用者対応
- 喀痰吸引・経管栄養
- 末期がん利用者
- 重度の慢性疾患
在宅看取り対応
- 看取り期の在宅生活支援
- 訪問看護との連携
- 医師との緊密な関係
なじみの関係
29名以下で、深い関係構築。
介護職員の業務
通い・訪問・泊まりサービス
小多機と同様の3サービス。
医療的ケア
- 喀痰吸引(研修修了者)
- 経管栄養(研修修了者)
- 服薬支援
- バイタル測定
訪問看護との連携
- 訪問看護師との情報共有
- 医療処置の補助
- 申し送り
看取り対応
- 在宅看取り
- 家族支援
- グリーフケア
医療ニーズの高い利用者対応が特徴。
看護職員との連携
看護職員の配置
- 常勤換算2.5名以上(法定基準)
- 訪問看護対応
- 医師の指示書
介護職員との連携
- 申し送りの徹底
- 状態変化の即時報告
- 多職種カンファレンス
訪問看護師の役割
- 医療処置
- 状態管理
- 医師との連絡
給与・年収
介護福祉士の月給
- 25〜32万円
- 喀痰吸引等研修手当
年収
- 介護福祉士:350〜420万円
- 看護職員:400〜500万円
- 管理者:550〜700万円
賞与
- 医療法人運営:年3〜4か月分
- 社会福祉法人:年4〜5か月分
看多機で働くメリット
1. 医療連携の経験
訪問看護との緊密な連携。
2. 喀痰吸引等の活躍
研修修了者の活躍場面。
3. 在宅看取り対応
最も尊い業務。
4. なじみの関係
29名以下で深い関係。
5. キャリアの広がり
介護医療院・障害福祉等への転職に有利。
看多機で働くデメリット
1. 医療ニーズへの対応
医療的ケアの責任。
2. 業務の幅広さ
通い・訪問・泊まり+医療連携。
3. 24時間対応
緊急時対応の負担。
4. 看取り対応の頻度
メンタル消耗。
5. 看護職員との関係
医療職との関係調整。
看多機での介護職員のキャリア
5年目
- 介護福祉士+喀痰吸引等研修
- 医療連携の専門性
10年目
- ユニットリーダー
- ケアマネ取得
- 多職種連携の中核
15年目以降
- 管理者
- 介護医療院への転職
- 看多機独立開業
看多機の体験談
32歳・看多機介護福祉士5年目
「看多機での勤務、喀痰吸引等研修で医療的ケアも実施。月給29万円・年収420万円。在宅看取り対応で人生の最終章に関わるやりがい大きい。」
38歳・看多機ユニットリーダー
「看多機リーダーで月給33万円・年収460万円。医療と介護の融合の現場で、専門性が高まっています。」
45歳・看多機管理者
「看多機の管理者として年収620万円。医療連携・在宅看取り・地域包括ケアの中核として、社会的貢献を実感。」
看多機の重要性
在宅介護の中核
- 医療ニーズ高い在宅利用者を支える
- 在宅看取りの推進
- 家族のレスパイト
国の政策
- 地域包括ケアシステムの中核
- 在宅看取りの推進
- 看多機の整備推進
業界の方向性
- 看多機の拡大
- 医療と介護の融合
- ICT・AI活用
看多機を選ぶポイント
1. 医療連携の体制
訪問看護との関係。
2. 看取り対応
加算取得状況。
3. 喀痰吸引等研修支援
受講のサポート。
4. 教育体制
医療連携研修。
5. 加算取得
処遇改善加算I等。
看多機の今後
業界の方向性
- 在宅介護需要増加で看多機拡大
- 医療と介護の融合のモデル
- 重度ケアの拠点
介護報酬での評価
看多機加算等で継続的に評価。
キャリアの広がり
看多機経験は、介護医療院・訪問介護・障害福祉への転職に有利。
看多機と小多機の比較
看多機
- 訪問看護機能あり
- 医療ニーズ高い利用者対応
- 喀痰吸引等の実施
小多機
- 介護のみ
- 医療ニーズ低〜中等度
- 一般的な介護
医療ニーズの高さで選択。
まとめ
看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は、小多機+訪問看護機能を統合した、医療と介護の融合の重要拠点です。医療ニーズの高い在宅利用者を支え、在宅看取り・喀痰吸引等の専門性が発揮できます。
年収350〜420万円・キャリアの広がりも豊富。医療連携・在宅介護に興味がある方は、看多機を選択肢として検討してください。地域包括ケアシステムの中核として、長期的に重要性が高まる施設形態です。
関連記事
- 小規模多機能型居宅介護|3つのサービス統合
- 介護喀痰吸引等研修|医療的ケアの実践
- 介護医療院|医療と介護の融合の場
- 介護職と看護師の連携|チームケアの実務
- 看取り介護|ターミナルケアの心構えと実務
最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム