保育士の1日のスケジュール|認可・認定こども園・小規模・企業主導を徹底比較
保育士の1日のスケジュール|認可・認定こども園・小規模・企業主導を徹底比較
「保育士って、どんな1日を過ごしているの?」——保育の世界に飛び込もうとする人が最初に知りたいテーマです。施設形態によって、シフト体制も業務量も大きく異なります。
この記事では、認可保育所・認定こども園・小規模保育・企業主導型・公立保育園の5つの施設形態で、保育士の1日を徹底比較します。
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目次
保育士のシフト体制
基本のシフト
保育園は早朝7時頃から夜19時頃まで開園し、シフト制で運営されます。
早番(7:00〜16:00)
- 開園・受け入れ担当
- 朝の合同保育
- 8時間勤務+休憩60分
中番(8:30〜17:30)
- 通常勤務の中心
- 設定保育・行事の担当
- 8時間勤務+休憩60分
遅番(10:00〜19:00)
- 延長保育担当
- 閉園作業
- 8時間勤務+休憩60分
早朝・延長専任
- 早朝(7:00-9:00)or 延長(17:00-20:00)のみ
- パート雇用が多い
シフト割の決まり方
担任複数の場合、メイン担任が中番、サブが早番や遅番に。経験年数や役職で配分されます。
希望休の出し方
- 月初に希望休提出
- シフト調整は主任の役割
- 重要日(子の運動会等)は事前相談
認可保育所の1日
早番(7:00〜16:00)の1日
- 06:50 出勤・園内点検
- 07:00 開園・受け入れ
- 07:00-08:30 早朝合同保育(全クラス1部屋)
- 08:30 各クラス移動・引き継ぎ
- 09:00 朝の会・お集まり
- 09:30 設定保育(年齢別活動)
- 11:00 戸外活動・自由遊び
- 11:30 給食準備
- 12:00 給食(子どもと共食)
- 12:45 午睡準備
- 13:00 午睡(乳児はSIDS予防チェック5分おき)
- 14:30 連絡帳記入・記録業務
- 15:00 おやつ
- 15:45 帰りの会
- 16:00 退勤
中番(8:30〜17:30)の1日
- 08:30 出勤・引き継ぎ
- 09:00 朝の会
- 09:30 設定保育
- 11:00 戸外活動
- 12:00 給食
- 13:00 午睡見守り(乳児)
- 14:00 休憩(60分)
- 15:00 おやつ
- 16:00 個別対応・連絡帳
- 17:00 順次お迎え対応
- 17:30 退勤
認可保育所の特徴
- 行事が多い(年間20以上)
- 児童票・指導計画など書類業務多
- 保育所保育指針に基づく実践
- 配置基準遵守でゆとりは少ない
業務量の傾向
- 残業: 月10〜20時間
- 持ち帰り: 行事準備期は週2〜3回
- 休日出勤: 行事の年5〜10回
認定こども園の1日
1号認定(短時間)と2/3号認定(長時間)の混在
認定こども園は、4時間程度の幼稚園型(1号)と、8時間以上の保育所型(2/3号)が同居します。
1号と2/3号合同保育の1日
- 07:00 開園・2/3号受け入れ
- 09:00 1号登園・全員集合
- 09:30 朝の会・設定保育
- 11:00 戸外活動
- 12:00 昼食
- 13:00 午睡(乳児)・自由遊び(年長)
- 14:00 1号降園
- 14:00 2/3号は午睡継続
- 15:00 おやつ
- 16:00 自由遊び
- 17:00 順次お迎え
- 18:00 延長保育
- 19:00 閉園
認定こども園の特徴
- 教育(幼稚園機能)+保育の両立
- 1号と2/3号の生活リズム調整
- 教諭免許+保育士資格の両方が望ましい
- 行事多彩(教育と保育の融合)
業務量の傾向
- 残業: 月15〜25時間
- 持ち帰り: 行事準備期は週3〜4回
- 教育要素が強く準備業務多
4類型による違い
- 幼保連携型: 独立施設、教育と保育のバランス
- 幼稚園型: 幼稚園+保育機能、教育色強い
- 保育所型: 保育所+幼稚園機能、保育色強い
- 地方裁量型: 自治体の認定、地域差あり
小規模保育の1日
小規模A型の1日
定員19名以下、0〜2歳児限定の施設形態。
- 07:30 開園・受け入れ
- 08:30 朝の自由遊び
- 09:30 朝の会
- 10:00 戸外散歩・小運動
- 11:00 給食準備
- 11:30 給食
- 12:30 午睡(2時間)
- 14:30 おやつ
- 15:00 自由遊び
- 16:00 順次お迎え
- 18:30 閉園
小規模保育の特徴
- 子ども19人以下の少人数
- 全員の名前と性格を熟知
- 行事は最小限(運動会・発表会の規模も小さい)
- 0〜2歳児の専門性が深まる
- 担任全員で全員を見る
業務量の傾向
- 残業: 月5〜10時間(少ない)
- 持ち帰り: ほぼなし
- 休日出勤: 年2〜3回
3つの類型
- A型: 全員保育士資格(もっとも質が高い)
- B型: 半数以上保育士、その他は保育補助
- C型: 家庭的保育者+保育士
企業主導型保育の1日
企業内保育所の1日
- 07:00 開園・親と一緒に出勤
- 08:00-09:00 順次受け入れ
- 09:30 朝の会
- 10:00 設定保育
- 11:00 戸外活動
- 12:00 給食
- 13:00 午睡
- 14:30 おやつ
- 15:00 自由遊び
- 17:00-19:00 順次お迎え(親の退社時刻)
- 20:00 閉園
企業主導型の特徴
- 内部利用枠+地域枠
- 親の就労形態に合わせた柔軟運営
- 24時間保育・夜間保育・休日保育に対応
- 規模は20〜100名と中小
- 法人ごとに方針が異なる
業務量の傾向
- 残業: 月10〜20時間
- 行事は中規模(運動会・発表会あり)
- 24時間対応の場合、夜勤シフトあり
待遇
- 企業の福利厚生が適用される場合
- 企業によって給与・賞与の差が大きい
公立保育園の1日
公立保育園(地方公務員)の1日
基本のシフトは民間と同様ですが、運営方針が異なります。
- 07:00 開園
- 08:00 受け入れ開始
- 09:00 朝の会
- 09:30 設定保育
- 11:00 戸外活動
- 12:00 給食
- 13:00 午睡
- 15:00 おやつ
- 16:00 自由遊び
- 17:00 順次お迎え
- 18:00 閉園(延長別途)
公立保育園の特徴
- 地方公務員として勤務
- 保育料は自治体の規定
- 行事も伝統的な構成
- 異動あり(複数園を回る)
- 退職金・福利厚生が手厚い
業務量の傾向
- 残業: 月5〜15時間(少なめ)
- 持ち帰り: 行事準備期のみ
- 休日出勤: 年5〜8回
待遇
- 年収440万円(平均)
- 公務員共済加入
- 退職金多額(20年で500〜800万円)
年齢別の業務時間
0歳児クラス担任の1日
午前
- 07:30 受け入れ・健康観察
- 08:30 おむつ替え
- 09:00 ミルク
- 09:30 散歩・うつ伏せ遊び
- 11:00 離乳食(初期〜後期で時間ずらし)
- 12:00 午睡(SIDSチェック5分)
午後
- 14:00 おむつ替え・授乳
- 15:00 おやつ
- 16:00 自由遊び・お迎え準備
- 17:00 順次お迎え
業務の中心は授乳・離乳食・おむつ・午睡見守り・健康観察。記録業務も多い。
1〜2歳児クラス担任の1日
- 朝の会・トイレトレーニング
- 自由遊び・小運動
- 給食(自分で食べる練習)
- 午睡(2時間)
- おやつ
- 戸外遊び・自由遊び
業務の中心は基本的生活習慣の確立、自我への対応。
3〜5歳児クラス担任の1日
- 朝の会・出席確認
- 設定保育(製作・歌・体操)
- 戸外活動
- 給食(配膳・片付けの自分でする練習)
- 午睡(年長は徐々に短縮or なし)
- おやつ
- 自由遊び・帰りの会
業務の中心は集団生活、教育要素、行事準備。
行事準備の組込み方
通常業務+行事準備
行事準備は、通常の保育の合間に組み込まれます。
行事準備期間の1日
- 09:30 設定保育(行事練習)
- 11:00 戸外活動
- 12:00 給食
- 13:00 午睡時間に行事準備(衣装作り・装飾)
- 15:00 おやつ
- 16:00 行事練習の続き
- 17:00 退勤後or休憩時に企画書作成
持ち帰り業務
- 衣装作り(運動会・発表会)
- プログラム作成
- 装飾の準備
- 個別練習用の音源確認
- 保護者宛おたよりの作成
残業の発生
- 行事の1〜2か月前から残業増
- 残業代の支給は施設による
- 残業時間: 月20〜40時間にも
体験談
ケース1: 28歳・認可保育所5年目(中番)
「中番中心で休憩60分はしっかり取れる。3歳児担任で1日10時間ぐらい立ちっぱなし。連絡帳記入は午睡時に集中。残業は月15時間程度。」
ケース2: 32歳・認定こども園7年目
「保育教諭として勤務。1号と2号の生活リズム調整が大変。教育色強い行事準備で持ち帰りも。残業は月25時間。」
ケース3: 26歳・小規模保育3年目
「19人定員の小規模で全員と関係深い。行事最小限で持ち帰り少ない。残業は月5時間。プライベート充実。」
ケース4: 38歳・企業主導型10年目
「企業内保育で、土日休み・休日出勤なしが魅力。残業10時間程度。少人数で丁寧に関われる。」
ケース5: 29歳・公立保育園5年目
「公立で残業月10時間、休日出勤年5回。書類は多いけど安定した働き方。退職金もしっかり。」
まとめ
保育士の1日は、施設形態・年齢・職位で大きく異なります。
- 認可保育所: バランス型、行事多め
- 認定こども園: 教育要素強い、業務量多
- 小規模保育: ゆとりあり、行事少
- 企業主導型: 柔軟運営、規模小〜中
- 公立保育園: 安定、ゆとりあり
自分のライフスタイル・キャリア志向に合った施設形態を選ぶことが、長く続けられる保育士生活の核です。求人票の確認・面接での質問・OB訪問で実態を確認してから入職してください。
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最終更新日: 2026-04-30
執筆: こえば編集部 保育ライターチーム