保育士がきついと感じる瞬間ランキング|乗り越え方も解説
保育士がきついと感じる瞬間ランキング|乗り越え方も解説
「保育士の仕事はきつい」——多くの人が抱くイメージです。でも、何がどうきついのか?を具体的に語れる人は意外と少ない。きつさを正しく理解することが、続けるか辞めるかの判断、そして職場選びの基準になります。
この記事では、保育士がきついと感じる瞬間を実態に即してランキング形式で整理します。
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目次
きつさの全体像
保育士のきつさは「身体的」「精神的」「労働環境」「待遇」の4軸に整理できます。
身体的なきつさ
- 立ちっぱなし8時間
- 抱っこの連続
- 大声を出す業務
- 感染症リスク
精神的なきつさ
- 命を預かるプレッシャー
- 保護者対応
- 子どもの問題行動
- 人間関係のストレス
労働環境のきつさ
- 持ち帰り業務
- 行事準備の追加業務
- シフトの不規則
- 休憩取れない
待遇のきつさ
- 給与の低さ
- 昇給の遅さ
- 退職金の少なさ
- 評価の主観性
これらが組み合わさって「きつい」と感じる瞬間が生まれます。
1位:持ち帰り業務
持ち帰りの実態
- 連絡帳記入
- 指導案作成(月案・週案・日案)
- 児童票記入
- 行事準備(衣装・装飾)
- おたより作成
- 教材準備
業務時間内に終わらせるのは困難で、自宅やカフェで作業することが日常化していました。
改善の動き
ICT化(連絡帳アプリ導入)により、書類業務時間が30〜50%削減されている園もあります。
きつい理由
- 残業代がつかない場合が多い
- プライベートが圧迫される
- 集中できない環境での作業
- 終わりが見えない
対策
- ICT導入園を選ぶ
- 業務分担の見直しを提案
- 主任・園長に相談
- 効率化の工夫(テンプレート使用)
2位:保護者対応
困難ケース
- モンスターペアレント
- 過剰な要求
- クレーム
- 子育ての悩み相談
- 仕事の愚痴
きつい理由
- 感情労働の連続
- 個別対応で時間消費
- 解決しないジレンマ
- 連絡帳での誤解
モンスターペアレント例
- 「うちの子だけ特別扱いして」
- 「○○ちゃんと別のクラスに」
- 「給食を別メニューに」
- 「行事の写真を消して」
- 「他の保護者と席を離して」
対策
- 1人で抱え込まず主任・園長に相談
- 文書化(記録を残す)
- 連絡帳の使い方ルール化
- 個人面談の活用
- 必要なら法的対応
3位:人間関係
女性中心の職場特有
- お局保育士の高圧的態度
- 派閥
- 陰口・噂話
- 主任との確執
- 同期との比較
きつい理由
- 長時間同じ場所での勤務
- 業務上の連携が必須
- 価値観の違いが顕在化
- 抜けにくい環境
退職理由としての人間関係
保育士の離職理由トップ3に常に入ります。「子どもは好きだけど、職場の人間関係が辛い」というのが典型パターン。
対策
- 信頼できる同僚を見つける
- 距離感を保つ
- 主任・園長に相談
- 異動希望(法人内で)
- 転職検討
4位:体力消耗
体力的な負担
- 8時間立ちっぱなし
- 子どもを抱っこ
- しゃがみ姿勢の連続
- 大声を出す
- 走り回る
健康への影響
- 腰痛(ヘルニア発症する人も)
- 膝痛
- 声枯れ
- 慢性疲労
- 風邪・感染症の頻発
きつい理由
- 体調不良でも休めない
- 改善が個人努力に頼る
- 年齢を重ねるほど厳しい
対策
- 腰痛対策ストレッチ
- 体力作り(年齢に合わせて)
- 抱っこ姿勢の工夫
- 喉ケア
- 感染症予防の徹底
5位:給与の不満
給与水準
- 平均年収380〜420万円
- 経験10年で400〜450万円
- 主任クラスで450〜500万円
- 全産業平均より低め(ただし処遇改善で改善中)
きつい理由
- 専門性に見合わない感覚
- 昇給の遅さ(年5,000〜10,000円)
- 賞与の少なさ
- 同期他業種との比較
対策
- 処遇改善加算IIの取得(専門リーダー)
- 公立保育園採用試験
- 大手法人への転職
- 起業・独立
- 副業の検討
6位:命を預かるプレッシャー
プレッシャーの源
- SIDS(乳幼児突然死症候群)予防
- けが・事故への責任
- 食物アレルギー
- 感染症(コロナ・インフル等)
- 散歩中の交通事故リスク
きつい理由
- 1つのミスが大事故に
- 24時間気が抜けない
- 親への説明責任
- 法的責任のリスク
対策
- マニュアル遵守
- ヒヤリハット報告の徹底
- 多人数体制での見守り
- 研修受講
- 賠償責任保険加入
7位:行事準備
行事の頻度
- 年間20以上の行事
- 大規模行事は1〜2か月準備
- 衣装・装飾・プログラム作成
きつい理由
- 通常業務+行事準備
- 持ち帰り業務に直結
- 完成度への期待
- 保護者の目
対策
- 業務分担の明確化
- ICT活用(写真・記録)
- 装飾の使い回し
- 簡素化の提案
8位:長時間労働
労働時間の実態
- 認可保育所: 月10〜20時間残業
- 認定こども園: 月15〜25時間残業
- 行事準備期: 月30〜40時間も
- 持ち帰り含めると実質さらに
きつい理由
- 残業代がつかないことも
- プライベート不足
- 結婚・出産との両立難
対策
- 業務効率化
- ICT園を選ぶ
- 短時間正職員制度活用
- 持ち帰り削減を提案
9位:子どもの問題行動
困難な子ども対応
- 噛みつき・引っかき
- 友達トラブル
- 集団生活なじめない
- 発達の気になる子
- 暴言・暴力
きつい理由
- 個別対応で時間消費
- 他の子への影響
- 保護者への伝え方
- 改善の見えにくさ
対策
- 担任複数で連携
- 専門機関との連携(発達支援)
- 加配保育士の配置
- 研修参加
- 主任・園長への相談
10位:キャリア不安
不安の源
- 昇進ポストの限定(主任・園長は数少ない)
- スキルが他業種で活きるか
- 結婚・出産後の続けられるか
- 体力的にいつまで現場にいられるか
きつい理由
- 長期キャリア見通せない
- 学び直しの時間取れない
- 専門リーダーまでの道のり
対策
- キャリアパス明確化
- 研修積極参加
- 専門資格取得
- 転職市場での自分の価値を確認
乗り越え方
1. やりがいを再確認
きつい時こそ「子どもの成長」「保護者の感謝」「卒園式の感動」を思い出す。
2. 同僚と支え合う
1人で抱え込まず、信頼できる同僚と本音で話す。
3. 環境を変える
職場が合わないなら転職検討。施設形態を変えるだけで大きく変わる。
4. スキルを磨く
専門性を高めて、市場価値を上げる。処遇改善加算IIの取得も。
5. 健康管理
体力・メンタル・健康を最優先に。無理を続けると燃え尽きる。
6. 業務効率化
ICT活用、テンプレート化、業務分担で効率化。
7. 家族・友人の支え
仕事外のサポートネットワークを大切に。
体験談
ケース1: 28歳・認可保育所5年目(持ち帰り)
「3歳児担任。連絡帳と指導案で月20時間持ち帰り。ICT導入後は半減した。」
ケース2: 32歳・認定こども園7年目(保護者対応)
「モンスターペアレントで毎日メンタル消耗。園長と連携して文書化、最終的に転園してくれた。」
ケース3: 26歳・新人保育士1年目(人間関係)
「お局先輩の高圧的な態度に病んだ。3か月で異動希望出して、別の園で復活。」
ケース4: 38歳・主任10年目(体力)
「腰痛が悪化して整骨院通い。抱っこ姿勢の見直しと毎朝のストレッチで改善中。」
ケース5: 35歳・公立10年目(給与)
「民間時代は年収320万円で限界感じて公務員試験。今440万円で大幅改善。」
まとめ
保育士のきつさは多面的ですが、それぞれに対策があります。
「持ち帰り業務」「保護者対応」「人間関係」が三大きつさ。これらを軽減できる施設形態(小規模・公立・大手法人)を選ぶ、ICT導入園を選ぶ、専門性を高めて待遇を上げる——選択次第で改善可能です。
きつさを我慢する必要はありません。自分を守るために、職場を変える勇気も必要。きつさを正しく理解し、乗り越え方を知って、長く続けられる保育士キャリアを築いてください。
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最終更新日: 2026-04-30
執筆: こえば編集部 保育ライターチーム