看護師の履歴書の書き方|採用される志望動機例文5選
「履歴書を書こうと思ったけど、何から書けばいいかわからない」——転職活動を始めた多くの看護師が直面する悩みです。履歴書は採用選考の入口で、ここで落とされると面接にも進めません。書き方の基本を押さえ、自分の強みを伝わる形で言語化することが、選考通過の第一歩です。
この記事では、看護師の履歴書の書き方を、基本ルール・志望動機・自己PR・職歴の書き方まで網羅的に整理しました。新卒・中途・ブランクから復職まで、シーン別の例文5選もつけています。これから履歴書を書く方、書類選考でなかなか通らない方に向けた実務マニュアルです。
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目次
履歴書の基本構成
看護師の履歴書は、以下の項目で構成されます。
- 基本情報: 氏名、生年月日、現住所、連絡先
- 学歴: 中学校卒業以降を時系列で
- 職歴: 看護師としての勤務歴を時系列で
- 資格・免許: 看護師免許、認定看護師、専門看護師、その他関連資格
- 志望動機: 応募先病院への志望理由
- 自己PR: 自分の強み・貢献できる内容
- 本人希望記入欄: 勤務条件などの希望
これらをすべて埋めることが、履歴書の最低限のマナーです。
履歴書のフォーマット選び
履歴書には複数のフォーマットがあります。
一般的なフォーマット
- JIS規格履歴書: もっとも一般的、汎用性が高い
- 看護師専用履歴書: 看護経験を詳しく書ける、専門的なフォーマット
- 病院指定の履歴書: 大病院や独自フォーマットを用意している施設
手書き vs パソコン作成
近年はパソコン作成が主流ですが、病院によっては手書きを求めるケースも。
- 手書きのメリット: 丁寧さ・誠実さが伝わりやすい
- パソコンのメリット: 修正しやすい、見やすい、複数応募に対応しやすい
迷う場合は、応募先に確認するのが確実です。
基本情報の書き方
氏名・住所・連絡先
- 氏名: 戸籍通りの正式な漢字
- 住所: 都道府県から正確に
- 電話番号: 携帯電話を優先(連絡が取りやすい)
- メールアドレス: ビジネス用の落ち着いたアドレス
写真
- スーツ着用、白いブラウス・シャツが基本
- 髪型: きちんと束ねる、前髪を整える
- 表情: 微笑み程度、自然な笑顔
- 背景: 白または薄い水色
写真は履歴書の第一印象を左右します。プロのスタジオで撮影することをおすすめします。
日付
- 投函・送付する日を記入
- 古い日付のままにしない(再利用の印象)
学歴の書き方
学歴は中学校卒業から順に書きます。
書き方の基本
- 中学校卒業
- 高等学校入学・卒業
- 看護学校・看護大学入学・卒業
注意点
- 学校名は正式名称(略称禁止、「市立」「県立」も省略しない)
- 入学・卒業年は西暦・和暦を統一
- 看護専門学校・看護大学の場合、学部学科を正確に
例
2010年4月 ◯◯県立◯◯高等学校 入学
2013年3月 ◯◯県立◯◯高等学校 卒業
2013年4月 ◯◯看護専門学校 入学
2016年3月 ◯◯看護専門学校 卒業
職歴の書き方
看護師の職歴は、勤務した病院・施設を時系列で書きます。
書き方の基本
- 勤務先名(正式名称、医療法人名から)
- 入職・退職の年月
- 配属先(◯◯病棟、◯◯外来など)
- 担当業務(必要に応じて)
例
2016年4月 医療法人◯◯会 ◯◯病院 入職
急性期一般病棟 配属
2019年3月 医療法人◯◯会 ◯◯病院 退職(一身上の都合により)
2019年4月 ◯◯大学医学部附属病院 入職
手術室(オペ室) 配属
2024年3月 ◯◯大学医学部附属病院 退職(一身上の都合により)
退職理由の書き方
- 自己都合: 「一身上の都合により」
- 結婚: 「結婚に伴い」
- 妊娠出産: 「出産に伴い」
- 介護: 「家族の介護に専念するため」
- 病気: 「療養のため」
ネガティブな理由(人間関係・給与不満等)は書かないのが基本です。
資格・免許の書き方
必須記載
- 看護師免許 (取得年月日、登録番号)
- 准看護師免許(該当者)
- その他の医療資格(保健師、助産師等)
あれば書く
- 認定看護師資格(分野名)
- 専門看護師資格(分野名)
- 特定行為研修修了
- BLS、ACLS、ICLS
- 普通自動車運転免許(訪問看護志望時に重要)
- 各種学会認定資格
例
2016年3月 看護師免許 取得 (登録番号: 第◯◯◯◯◯◯◯号)
2020年4月 救急看護認定看護師 資格取得
2022年3月 ACLSプロバイダー 取得
2024年6月 普通自動車第一種運転免許 取得
志望動機の書き方の基本
履歴書のなかでも重要なのが志望動機です。
書く順序の型
- 応募先の特徴・魅力: なぜその病院を選んだのか
- 自分の経験との接点: なぜそこで働けると考えるか
- 貢献できる内容: 採用後にどう活躍したいか
- 将来への展望: 長期的なキャリア観
文字数の目安
200〜300字程度が標準。長すぎると要点がぼやけ、短すぎると熱意が伝わりません。
必須要素
- なぜ「その病院」なのかの具体性
- 自分の経験との接点
- 入職後の貢献
- 簡潔で読みやすい文章
志望動機の例文5選
シーン別の例文を紹介します。
例1 急性期病棟への志望(中途)
「現職では7年間、急性期一般病棟で看護師として勤務してまいりました。手術前後の患者様への看護や急変対応を多く経験し、急性期看護のやりがいと専門性を実感しています。貴院は地域の救命救急医療を担う中核病院として、最新の医療技術と教育体制が整っており、これまでの経験を活かしながらさらに専門性を深められる環境だと考え、志望いたしました。患者様の命と向き合う看護師として、貢献したいと考えております」
例2 訪問看護への転換(中途)
「現職場では5年間、内科病棟で看護師として勤務してきました。慢性疾患の患者様を多く担当する中で、退院後の生活を支える看護に強い関心を持つようになりました。貴ステーションは在宅医療への取り組みが充実しており、利用者様1人ひとりの生活に寄り添う看護を実践できる環境だと感じています。これまでの病棟経験を活かし、訪問看護師として地域医療に貢献したいと考え、志望いたしました」
例3 クリニックへの転職(中途・ライフイベント型)
「結婚を機に転居することになり、長く働ける職場を探しております。現職では3年間外科病棟で勤務し、術前術後の患者様への看護や患者教育の経験を積みました。貴院は外科系疾患を専門とするクリニックとして、これまでの経験を活かせる環境であり、家庭との両立も配慮されたシフト体制に魅力を感じています。地域の患者様に寄り添う看護を提供したいと考え、志望いたしました」
例4 ブランクからの復職
「出産・育児のため5年間看護現場を離れておりましたが、子どもの成長に伴い再び看護師として働きたいという思いが強くなりました。看護協会の復職支援研修を受講し、最新の看護技術・医療制度について学び直してまいりました。貴院は復職支援に力を入れておられ、ブランクのある看護師にも丁寧な研修体制を整備されていることを知り、志望いたしました。これまでの内科病棟での経験と、ブランク期間に身につけた家族との時間の大切さを忘れず、患者様に向き合う看護を実践したいと考えております」
例5 新卒で大学病院への応募
「看護学生として、貴院で◯週間の臨地実習をさせていただきました。実習中、看護師の方々が患者様1人ひとりに向き合い、丁寧な看護を実践されている姿に感銘を受けました。特に、多職種と連携しながら患者様の退院後の生活までを見据えた看護を実現されている点に、看護師としての専門性の高さを感じました。新人として基礎技術を確実に身につけるとともに、将来は認定看護師資格を取得し、長く貴院に貢献したいと考えております」
自己PRの書き方
自己PRは「自分の強み」と「貢献できる内容」を伝える項目です。
書く順序
- 強みの要約: 1〜2行で簡潔に
- 具体的な根拠: 過去の経験から具体エピソード
- 貢献の方向性: 採用後にどう活かすか
例文
「私の強みは、患者様の小さな変化に気づく観察力です。現職場では、バイタル数値だけでなく、表情や声のトーンの変化から状態悪化を察知し、早期の医師報告で重篤化を防いだ経験があります。貴院でも、この観察力を活かして患者様の安全を守る看護を実践したいと考えています」
履歴書の写真・郵送のマナー
写真の準備
- スピード写真より、写真スタジオで撮影
- スーツ着用、清潔感のある髪型・メイク
- 撮影から3か月以内のものを使用
郵送のマナー
- 履歴書は折らずにクリアファイルに入れる
- 添え状(送付状)を同封
- 封筒は白の角形2号
- 「履歴書在中」の表示
- 切手は84円(規定重量を確認)
持参の場合
- 履歴書はクリアファイルに入れて
- 受付で「採用担当者宛にお持ちしました」と一言
履歴書のNG例
採用側に悪印象を与えるNG例を整理します。
- 誤字脱字、修正液の使用
- 写真が古い、または欠落
- 学歴・職歴の年月が不正確
- 志望動機がコピペ的(他病院でも通用する内容)
- 自己PRが抽象的(「頑張ります」「努力します」のみ)
- 退職理由をネガティブに書く
- 文字が雑、読みにくい
履歴書を書き終えた後の確認
提出前のチェックリストを整理します。
- [ ] 氏名・住所・連絡先が正確
- [ ] 学歴・職歴の年月が正しい
- [ ] 資格・免許に漏れがない
- [ ] 志望動機が応募先に合わせてカスタマイズされている
- [ ] 自己PRに具体的なエピソードが含まれている
- [ ] 誤字脱字がない
- [ ] 写真が新しく、適切な印象
- [ ] 日付が当日になっている
- [ ] 印鑑(必要な場合)が押されている
- [ ] 第三者(エージェント・知人)に確認してもらった
職務経歴書との違い
履歴書と職務経歴書は別物です。両者の役割を整理します。
- 履歴書: 基本情報・学歴・職歴の概要
- 職務経歴書: 担当業務・スキル・実績の詳細
中途採用では、両方の提出を求める病院が多いです。職務経歴書については別記事「看護師の職務経歴書テンプレート」で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 履歴書は手書きとパソコン、どちらがいい?
A. 病院によります。指定がない場合はどちらでも構いませんが、手書きは誠実さが伝わり、パソコンは見やすさで有利です。
Q. 短期離職が続いている場合、どう書く?
A. 退職理由を「一身上の都合により」と統一し、面接で具体的に説明する準備をしておきます。短期離職を隠すと後でトラブルに。
Q. ブランクが長い場合、不利になる?
A. ブランク自体は不利ではありません。ブランク中に何をしていたか(育児・介護・学習)を志望動機・自己PRで前向きに語ることが大切です。
Q. 写真は背景何色がベスト?
A. 白または薄い水色が一般的です。背景の色は控えめが無難です。
Q. 履歴書を複数の病院に同時応募してもいい?
A. 応募自体は問題ありませんが、志望動機は病院ごとにカスタマイズしてください。
まとめ
看護師の履歴書は、基本情報・学歴・職歴・資格・志望動機・自己PRの6つの要素で構成されます。各項目を正確に書くことが基本ですが、特に重要なのは志望動機と自己PRで、応募先に合わせたカスタマイズが選考通過の鍵です。
ネガティブな退職理由を書かない、抽象的な自己PRを避ける、誤字脱字を徹底チェック、写真は新しいものを使用——基本的なマナーを守りつつ、自分の経験と強みを伝わる形で言語化してください。履歴書は採用選考の入口です。丁寧に作成して、面接の機会を確実につかんでいきましょう。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 看護師ライターチーム