介護職の手取り月収|年代別早見表
「月給25万円って手取りいくら?」——介護業界に入る方なら誰もが気になる質問です。額面と手取りの差は社会保険料・税金で決まり、年代・家族構成によっても変動します。
この記事では、介護職員の手取り月収を、額面別・年代別・家族構成別の早見表で網羅的に解説します。
額面と手取りの基本構造
額面から差し引かれる項目
- 健康保険料(月給の約5%、労使折半)
- 厚生年金保険料(月給の約9%、労使折半)
- 雇用保険料(月給の約0.6%)
- 介護保険料(40歳以上、月給の約0.9%)
- 所得税(月給に応じて)
- 住民税(前年所得に応じて)
これらが天引きされた残りが手取り。額面の80〜85%が目安です。
額面別の手取り早見表(40歳未満・独身)
額面20万円
- 社会保険料:約3万円
- 所得税:約3千円
- 住民税:約7千円
- 手取り:約16万円
額面25万円
- 社会保険料:約3.7万円
- 所得税:約5千円
- 住民税:約1万円
- 手取り:約20万円
額面30万円
- 社会保険料:約4.5万円
- 所得税:約8千円
- 住民税:約1.4万円
- 手取り:約23.3万円
額面35万円
- 社会保険料:約5.2万円
- 所得税:約1.2万円
- 住民税:約1.8万円
- 手取り:約26.8万円
額面40万円
- 社会保険料:約6万円
- 所得税:約1.8万円
- 住民税:約2.2万円
- 手取り:約30万円
額面45万円
- 社会保険料:約6.7万円
- 所得税:約2.5万円
- 住民税:約2.6万円
- 手取り:約33.2万円
額面別の手取り早見表(40歳以上・独身)
40歳以上は介護保険料が追加(月給の約0.9%)。
額面25万円(40歳以上)
- 社会保険料:約3.9万円(介護保険料含む)
- 所得税:約5千円
- 住民税:約1万円
- 手取り:約19.6万円
額面30万円(40歳以上)
- 社会保険料:約4.8万円
- 所得税:約8千円
- 住民税:約1.4万円
- 手取り:約23万円
額面35万円(40歳以上)
- 社会保険料:約5.5万円
- 所得税:約1.2万円
- 住民税:約1.8万円
- 手取り:約26.5万円
40歳になると年間で1.5〜2万円ほど手取りが減ります。
額面別の手取り早見表(配偶者・子1人)
額面30万円(配偶者扶養・子1人)
- 社会保険料:約4.5万円
- 所得税:約3千円(扶養控除あり)
- 住民税:約8千円
- 手取り:約24.4万円
額面35万円(配偶者扶養・子1人)
- 社会保険料:約5.2万円
- 所得税:約7千円
- 住民税:約1.3万円
- 手取り:約27.8万円
額面40万円(配偶者扶養・子1人)
- 社会保険料:約6万円
- 所得税:約1.2万円
- 住民税:約1.7万円
- 手取り:約31.1万円
配偶者扶養・子供で所得税・住民税が安くなります。
年代別の典型的な月給と手取り
20代(無資格〜介護福祉士)
- 額面:20〜25万円
- 手取り:16〜20万円
- 家族構成:独身〜結婚
30代(介護福祉士+ケアマネ受験)
- 額面:25〜32万円
- 手取り:20〜25.5万円
- 家族構成:結婚・子供
40代(主任候補・ケアマネ取得後)
- 額面:30〜40万円
- 手取り:23〜30万円
- 家族構成:子育て中〜子供独立前
50代(主任・施設長候補)
- 額面:35〜50万円
- 手取り:26.5〜37万円
- 家族構成:子供独立・夫婦のみ
賞与の手取り
賞与計算の特徴
- 賞与は社会保険料・所得税のみ天引き
- 住民税は天引きなし(月給で12分割)
- 賞与の手取りは額面の約75〜80%
賞与50万円の場合
- 社会保険料:約7万円
- 所得税:約1.5万円
- 手取り:約41.5万円
賞与100万円の場合
- 社会保険料:約14万円
- 所得税:約4万円
- 手取り:約82万円
各種手当の手取りへの影響
通勤手当
月15万円までは非課税(原則)。手取り増加の効果が大きい。
住宅手当
課税対象。手取り増加効果は額面の80%程度。
夜勤手当
課税対象。1回6千〜1.2万円×月8〜10回で月5〜12万円の額面アップ→手取り月4〜10万円アップ。
処遇改善加算
課税対象。月3〜8万円の加算で手取り月2.4〜6.4万円アップ。
年収シミュレーション(賞与込み)
介護福祉士5年目(年収420万円の例)
- 月給(額面):28万円
- 月手取り:22.5万円
- 賞与年4か月分(112万円)
- 賞与手取り:88万円
- 年間手取り:約358万円(月平均30万円)
ケアマネ取得後(年収500万円の例)
- 月給(額面):33万円
- 月手取り:26.4万円
- 賞与年4か月分(132万円)
- 賞与手取り:106万円
- 年間手取り:約423万円(月平均35.3万円)
主任介護福祉士(年収600万円の例)
- 月給(額面):40万円
- 月手取り:31万円
- 賞与年4か月分(160万円)
- 賞与手取り:128万円
- 年間手取り:約500万円(月平均41.7万円)
手取り計算の自動化ツール
主な計算ツール
- 国税庁「源泉徴収税額表」
- 全国健康保険協会「保険料額表」
- 各種給与計算アプリ(マネーフォワード等)
これらを活用することで、自分の手取りを正確に計算できます。
額面アップの戦略
戦略1:加算取得施設への転職
加算未取得→加算I取得施設で月3〜4万円の手取りアップ。
戦略2:夜勤回数の調整
月8回→10回で月1.6〜2.4万円の手取りアップ。
戦略3:介護福祉士取得
無資格→介護福祉士で月給5〜10万円、手取り月4〜8万円アップ。
戦略4:特定処遇改善加算配分対象
リーダー級で月8万円の額面アップ、手取り月6.4万円アップ。
戦略5:役職昇進
サブリーダー→リーダー→主任で段階的に月給アップ。
手取りを最大化するコツ
コツ1:通勤手当の活用
非課税の通勤手当をフルに活用。通勤距離の正確な申告。
コツ2:扶養控除の漏れなし
配偶者・子供の扶養控除を漏らさず適用。
コツ3:生命保険料控除
所得税・住民税の控除対象。
コツ4:iDeCoの活用
掛金が全額所得控除。月2.3万円で年間27.6万円の所得控除。
コツ5:ふるさと納税
実質負担2,000円で返礼品。住民税が控除。
これらを組み合わせて、税金面の最適化を図ります。
手取り低下の要因
40歳到達
介護保険料が新たに天引き(月給の約0.9%)。月数千円の手取り減。
賃上げ後の住民税
賃上げ翌年から住民税も増加。手取りに反映するのは1年後。
社会保険料の改定
毎年9月の標準報酬月額改定で、社会保険料が変動。
これらの要因で、手取り額は年度を通じて変動します。
まとめ
介護職員の手取り月収は、額面の80〜85%が目安です。年代・家族構成・各種控除で変動するため、自分のケースで具体的に計算することが大切です。
額面アップの戦略(加算取得・資格取得・役職昇進)と、手取り最大化のコツ(扶養控除・iDeCo・ふるさと納税)を組み合わせることで、長期的な経済的安定を実現できます。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム