ママ介護士|仕事と育児の両立術
「子育てしながら介護の仕事を続けたい」「育休復帰後の不安」——ママ介護士の働き方は、時短勤務・院内保育・夜勤免除など多様な選択肢があります。介護業界は子育て世代の女性に対応する制度が比較的整っており、長く働ける業界です。
この記事では、ママ介護士の仕事と育児の両立術を、子どもの年齢別の働き方・両立支援制度まで網羅的に解説します。
ママ介護士の現状
統計
介護労働実態調査では、女性介護職員の40〜50%が子育て世代(30〜40代)。
ライフステージ別の働き方
- 妊娠中:体力的に軽減業務
- 産休・育休中
- 育休復帰後の時短勤務
- 子どもの成長に応じた勤務拡大
各段階で適切な働き方を選びます。
妊娠中の働き方
法的保護
- 母性健康管理措置(妊婦健診の通院時間確保)
- 軽易業務への転換
- 時間外労働・深夜業の制限
介護現場での配慮
- 移乗介助の制限
- 夜勤免除
- 重い物の取扱い禁止
- 切迫流産時の休業
施設側に伝えることで、適切な配慮を受けられます。
産休・育休制度
産休
- 産前6週間〜産後8週間
- 健康保険の出産手当金(給与の2/3)
育休
- 子どもが1歳になるまで(最長2歳)
- 雇用保険の育児休業給付金(給与の50〜67%)
介護業界の取得状況
- 大手チェーン:取得率90%以上
- 社会福祉法人:取得率85%以上
- 中小施設:取得率70〜80%
長期的に働ける施設の指標です。
育休復帰後の時短勤務
法定の時短勤務
3歳までの子どもがいる場合、1日6時間勤務(原則)。
介護業界の運用
- 子どもが小学校就学前まで
- 子どもが小学校3年生まで
- 法人による拡大運用
時短勤務の給与
時短分の給与カット(時間按分)。社会保険料は調整可能。
時短勤務のメリット・デメリット
メリット
- 子育てとの両立
- 保育園送迎可能
- 子どもの体調不良時に対応
デメリット
- 給与減少
- キャリアアップの遅れ
- 同僚との温度差
院内保育所の活用
院内保育所のメリット
- 通勤と一緒で送迎が楽
- 子どもの体調不良時も近い
- 保育料補助(月3万円程度)
- 月の保育費負担軽減
院内保育所のある施設
- 大手介護グループ
- 大手チェーン有料
- 大規模社会福祉法人
- 病院併設施設
院内保育所の探し方
- 求人票で「院内保育所あり」を確認
- 面接で詳細確認
- 施設見学で実物確認
夜勤免除制度
法的根拠
3歳までの子どもがいる場合、本人の請求で深夜業の免除可能。
介護現場での運用
- 子どもが小学校就学前まで
- 子どもが小学校3年生まで
- 法人による拡大
夜勤免除の影響
- 夜勤手当の喪失(月5〜10万円減)
- 通常勤務のみで生活リズム安定
- 子どもとの時間確保
パート介護でのママ生活
パート介護のメリット
- 短時間勤務(週3〜4日・各5時間)
- 扶養内103万円・130万円の調整
- 子育て優先
パート介護の働き方
- デイサービスの日勤(土日休み)
- 訪問介護の登録ヘルパー(午前のみ)
- 訪問入浴のパート
パート介護の年収
- 扶養内103万円
- 扶養内130万円
- 130万円超でフルタイム検討
子どもの年齢別の働き方
0〜1歳:育休中
- 法的育休
- 育児休業給付金で生活
- 復帰準備
1〜3歳:時短勤務+夜勤免除
- 時短勤務(1日6時間)
- 夜勤免除
- 院内保育所利用
3〜6歳:時短勤務継続or通常勤務
- 子どもが幼稚園・保育園
- 時短勤務継続or通常勤務へ復帰
- 夜勤再開検討
小学校〜中学校:通常勤務
- 学童保育・放課後の体制
- 通常勤務
- 夜勤月4〜6回
中学校以降:キャリア再構築
- 子育て一段落
- フルタイム復帰
- ケアマネ受験・資格取得
子育てと両立できる施設の特徴
1. 産休育休取得率の高さ
90%以上の取得率がある施設。
2. 時短勤務制度の充実
子どもが小学校3年生まで時短可能等。
3. 院内保育所
通勤と保育の一体化。
4. 夜勤免除制度
3歳までの夜勤免除。
5. ママ介護士の多さ
職員にママが多い施設は理解がある。
6. 子の看護休暇の取得
法定の年5日(対象家族2人以上で10日)。
ママ介護士のキャリアアップ
子育てと介護福祉士取得の両立
- 1〜2歳:育休中に勉強
- 3〜5歳:時短勤務+実務経験
- 介護福祉士国家試験受験
ケアマネ取得への道
- 5年経験+介護福祉士で受験資格
- 子どもが小学校に上がるタイミングで取得
キャリアアップの体験談
35歳・ママ介護士:「子育てしながら介護福祉士取得。次は子どもが小学校に上がる5年後にケアマネ受験予定。長期的なキャリア設計をしています。」
ママ介護士の体験談
28歳・1歳児ママ・時短勤務
「育休復帰後、時短勤務(9:00〜15:00)で勤務。院内保育所利用で月3万円の保育料補助。年収は時短前から60万円減ですが、子育てを優先できる環境に満足。」
35歳・5歳児ママ・パート復帰
「3年のブランク後、デイサービスのパートで復帰。週4日・1日6時間で月10万円。扶養内で社会保険料負担なく、家計の足しになっています。」
40歳・2人の子・通常勤務
「下の子が小学校に上がり、通常勤務に復帰。月夜勤6回で月給28万円・年収400万円。子どもとの時間も確保できるバランスが取れています。」
45歳・子育て一段落・フルタイム+ケアマネ受験
「子育て一段落でフルタイム復帰、ケアマネ受験準備中。長く働ける介護業界で、人生の後半のキャリアを描いています。」
ママ介護士の悩み
悩み1:子どもの体調不良
突発的な保育園からの呼び出し。職場での申し訳なさ。
悩み2:キャリアの遅れ
時短勤務で同期との昇進ペースの差。
悩み3:体力的な疲労
仕事+育児+家事の三重負担。
悩み4:給与減少
時短勤務・夜勤免除で月収減。
悩み5:罪悪感
子どもとの時間が少ない・働く母親への目線。
これらは多くのママ介護士が直面する課題です。
ママ介護士のサポート制度
子の看護休暇
- 年5日(対象家族1人)
- 年10日(対象家族2人以上)
- 半日単位・時間単位の取得可
介護休暇
- 自分の親の介護も対象
- 子の看護休暇との併用可
短時間勤務制度
- 法定:3歳まで
- 法定以上:6歳・9歳・12歳まで
フレックスタイム
- 始業・終業時刻の柔軟化
- 介護施設では一部のみ
ママ介護士の心構え
心構え1:無理しない
完璧を目指さず、できる範囲で。
心構え2:周囲との連携
家族・職場・保育園との連携で乗り切る。
心構え3:長期視点
子育て期は人生の一時期。キャリアは長期で考える。
心構え4:自分の時間も大切
ストレス発散・体力維持。
心構え5:罪悪感を捨てる
働くことは家族のため・社会のため。
まとめ
ママ介護士は、時短勤務・院内保育・夜勤免除・パートなど、ライフステージに合わせた多様な働き方ができます。介護業界は子育て世代の女性に対応する制度が比較的整っており、長く働ける業界です。
子どもの年齢に応じて働き方を調整しながら、長期的なキャリアアップ(介護福祉士・ケアマネ取得)を目指してください。子育て期の経験は、介護現場の家族支援にも活きる貴重な財産です。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 介護ライターチーム