コメディカルと医師の関係|役割分担とチーム医療
コメディカルと医師の関係|役割分担とチーム医療
コメディカルは「医師の指示下」で業務を行うが、その実態は職種によって異なる。本記事では関係を整理する。
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目次
医師の指示下の意味
医師の指示下:
- 治療方針の決定権は医師
- コメディカルは実施担当
- 検査・処置は医師の処方が必要
- 評価・判断は職能の範囲で
- 法的な責任分担
医療法の基本構造。
指示の種類
指示の種類:
- 個別具体的指示:症例ごと
- 包括的指示:プロトコル化
- 緊急時指示
- 文書指示
- 口頭指示
職種により求められる指示形式が違う。
PT/OT/STの場合
リハ職の場合:
- リハ処方箋が必要
- 訓練内容は職能範囲で決定
- 中止判断は単独可能
- 評価結果を医師に報告
- カンファレンスで意見交換
裁量が比較的広い。
診療放射線技師の場合
放射線技師の場合:
- 撮影オーダーが必要
- 部位・条件の最終決定は技師
- 緊急時の追加撮影
- 画像のチェック
- 医師の読影を補助
技術的判断は技師。
臨床検査技師の場合
検査技師の場合:
- 検査オーダーが必要
- 検査の実施は技師主導
- 異常値の早急報告
- 追加検査の提案
- 病理医との連携
専門判断が重要。
臨床工学技士の場合
CEの場合:
- 機器操作の包括指示
- 緊急時の対応
- パラメータ調整
- 医師の最終確認
- 救命的判断
リアルタイムの判断。
救急救命士の特定行為
救急救命士:
- 気管挿管・薬剤投与
- 包括的指示プロトコル
- 医師との無線連絡
- 状況判断の自由度大
- 院外医療の特殊性
最も自由度が高い。
近年の役割拡大
役割拡大の動き:
- タスクシフト(医師業務の移管)
- 看護師の特定行為
- コメディカルの裁量拡大
- 在宅医療での自律性
- AI・遠隔医療の活用
変化が続いている。
医師との関係構築
関係構築:
- 報連相を徹底
- 専門性で信頼を得る
- データで提案
- 個別の医師の流儀を尊重
- 長期信頼関係
「対等」ではなく「協働」。
医師との会議
会議:
- 朝のカンファレンス
- 退院支援カンファ
- ケースカンファ
- 多職種カンファ
- 委員会活動
コミュニケーションの場。
まとめ
コメディカルは「医師の指示下」で業務を行うが、職種により裁量の大きさは異なる。リハ職は比較的自律性が高く、放射線・検査・CEは技術的判断を担い、救命士は最も自由度が高い。
医師との円滑な連携が、自分の専門性を発揮する基礎となる。