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建設業の育休取得|男性育…

建設業の育休取得|男性育休と現場復帰

建設業の育休取得|男性育休と現場復帰

建設業の育児休業は、女性だけでなく男性の取得も増加中。働き方改革の一環として、男性育休の取得率向上、女性の復帰サポートが業界全体の課題です。子育て期のキャリア継続を、配偶者との分担で実現する道を探ります。

この記事では、建設業の育休を、制度・取得のコツ・復帰で解説します。


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目次

育休制度の概要

法定の育児休業

  • 子が1歳まで(原則)
  • 保育所入れない等の理由で1歳半・2歳まで延長
  • 男女問わず取得可能

産前産後休業(産休)

  • 産前6週・産後8週(法定)

男性の産後パパ育休(2022年〜)

  • 子の出生後8週間以内に4週間以内
  • 育休とは別枠

育休給付金

  • 育休中の所得補償
  • 開始6か月: 給与の67%
  • 7か月以降: 給与の50%

法的保護

  • 育休取得を理由とする不利益禁止
  • 復帰後のポジション確保

法律で守られた権利です。


女性の育休取得

取得率

  • 業界全体: 80〜90%
  • 大手: 95%以上
  • 中小: 70%程度

取得期間

  • 1年: 50%
  • 1年半: 30%
  • 2年: 20%

復帰のタイミング

  • 子1歳: 50%
  • 子1歳半: 30%
  • 子2歳: 15%
  • 3年以上: 5%

復帰後の業務

  • 短時間勤務
  • 設計・CAD・BIM(在宅可)
  • 内勤(積算・購買)
  • 現場業務(子育てとの両立)

課題

  • 復帰後のキャリア継続
  • 残業多めの業界での両立
  • 配偶者の協力

女性の育休は業界全体で支援される方向。


男性の育休取得

取得率の推移

  • 2010年: 1%
  • 2020年: 12%
  • 2024年: 30%(目標50%)

業態別の取得率

スーパーゼネコン

  • 30〜50%(取得促進)

準大手

  • 20〜30%

中堅

  • 10〜20%

中小

  • 5〜10%

工務店

  • ほぼ取得なし

取得期間

  • 1〜3か月: 50%(短期)
  • 3〜6か月: 30%
  • 6か月〜1年: 20%

取得タイミング

  • 産後パパ育休(出生後8週)
  • 通常の育休(子1歳まで)

男性育休は急速に拡大中。


業態別の取得状況

スーパーゼネコン

  • 女性: 95%以上
  • 男性: 30〜50%
  • 制度・サポート充実

準大手

  • 女性: 90%
  • 男性: 20〜30%
  • 改善傾向

中堅

  • 女性: 75〜85%
  • 男性: 10〜20%

中小

  • 女性: 60〜75%
  • 男性: 5〜10%
  • 制度はあるが取得しにくい

工務店

  • 女性: 50〜65%
  • 男性: ほぼなし
  • 改善が課題

設計事務所(組織系)

  • 女性: 90%以上
  • 男性: 30〜40%

設計事務所は育休取得しやすい業態。


育休中の収入

育休給付金

  • 開始6か月: 給与の67%
  • 7か月以降: 給与の50%

計算例(月給40万円)

  • 産休中: 出産手当金(約8〜9割)
  • 育休0〜6か月: 月26.8万円
  • 育休7か月〜: 月20万円

各種税金・保険

  • 育休中の社会保険料免除
  • 住民税は支払い継続

会社の上乗せ

  • 大手: 一定期間の給与上乗せ
  • 中小: ない場合多い

収入の減少

  • 育休前年収より20〜30%減
  • 期間限定

経済的にも完全な無収入ではありません。


復帰のサポート

メンター制度

  • 大手中心
  • 復帰後の相談相手
  • キャリア継続サポート

短時間勤務

  • 子3歳まで(法定)
  • 各社で延長制度

在宅勤務

  • 設計・CAD・BIM・営業
  • 一部内勤

業務調整

  • 大規模物件→小規模物件
  • 主担当→サブ
  • 出張・転勤の配慮

子の発熱対応

  • 看護休暇(法定年5日)
  • 在宅勤務での対応

キャリア継続支援

  • 1on1ミーティング
  • 評価・昇進への配慮

復帰後の最初の1〜2年が重要です。


短時間勤務

制度

  • 子3歳まで法定
  • 1日6時間勤務が標準
  • 各社で延長(就学まで等)

給与への影響

  • 月給5/6に減
  • 賞与も比例

キャリアへの影響

  • 短期的には昇進遅れ
  • 長期的にはキャリア継続のため

業務内容

  • 大規模物件は困難
  • 設計・CAD・BIMが向く
  • 内勤も選択肢

復帰後の段階

  • 復帰直後: 短時間勤務
  • 1〜2年後: 通常勤務へ徐々に
  • 子小学校入学前: 通常勤務

短時間勤務は子育て期の重要な選択肢。


配偶者との分担

共働きの分担

  • 互いに育休取得
  • 短時間勤務
  • 家事・育児分担

専業主婦のサポート

  • 妻が主に育児
  • 夫の育休で初期サポート

男性が育児を主にする場合

  • 妻が高収入の場合
  • 男性の育休主体

コミュニケーション

  • 定期的な話し合い
  • 役割分担
  • 互いのキャリア配慮

義両親・両親のサポート

  • 祖父母の協力
  • 緊急時のバックアップ

配偶者との協力が成功の鍵。


取得のコツ

1. 早期の上司相談

  • 妊娠判明後すぐ
  • キャリアプランの共有

2. 業務引継ぎの準備

  • 引継ぎ書の作成
  • 後任者の決定

3. 育休中の連絡体制

  • 緊急時の連絡先
  • 月1回の業務報告

4. 復帰後のプラン

  • 復帰時期
  • 短時間勤務の有無
  • 業務内容

5. 配偶者との合意

  • 分担計画
  • 経済設計

6. 業界の制度活用

  • 各種給付金
  • 短時間勤務
  • 在宅勤務

7. 同期・先輩との情報交換

  • 取得経験者の話
  • 業界の動向

事前準備が育休成功の鍵です。


体験談

ケース1: 32歳・女性施工管理(スーゼネ・育休1年)

「1年の育休後、短時間勤務で復帰。BIM主担当として活躍。年収は減ったが、長期キャリア継続のため。」

ケース2: 35歳・男性施工管理(スーゼネ・育休3か月)

「産後パパ育休4週+通常育休2か月。妻のサポート+子育ての貴重な時間。復帰後の評価維持。」

ケース3: 38歳・女性建築士(組織系・育休2年)

「2年の育休後、設計補助で復帰。1年で主担当に戻る。在宅勤務制度活用。」

ケース4: 30歳・男性施工管理(中堅・育休1か月)

「産後パパ育休のみ。中堅では育休取りにくい雰囲気だが、上司の理解で実現。」

ケース5: 40歳・男性現場代理人(スーゼネ・育休6か月)

「6か月の長期育休。妻もキャリア継続。子育ての貴重な経験。復帰後の管理職昇進。」


まとめ

建設業の育休取得は、女性は80〜90%が標準、男性は30%まで上昇。業態で大きな差があり、スーゼネが先行、中小・工務店が課題です。

育休給付金で経済的サポート、短時間勤務・在宅勤務で復帰後のキャリア継続、配偶者との分担で子育て期を乗り越える——これらが現実的な戦略。

育休は法的に守られた権利。早期の上司相談、業務引継ぎの準備、配偶者との合意で、長期キャリアを継続しながら子育てを実現してください。


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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 建設ライターチーム

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