異業種からの建設転職体験談|営業から施工管理へ
異業種からの建設転職体験談|営業から施工管理へ
「営業から建設業に転身したい」「異業種から建設業界に飛び込めるか?」——30歳でIT営業から建設施工管理に転職した体験談を紹介します。未経験から3年でどこまで成長できるか、リアルな道のりを共有します。
この記事では、異業種からの建設転職を、動機・準備・初年度・成長で解説します。
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目次
プロフィール
- 名前: S氏(仮名)
- 年齢: 33歳(転職時30歳)
- 出身地: 大阪
- 学歴: 4年制大学・経済学部
- 家族: 既婚・子1人(1歳)
- 居住地: 東京都内
- 趣味: ランニング・サウナ
前職(IT営業)時代
大学卒業後
22歳でIT企業の営業職として入社。SaaS製品の法人営業。
8年間のキャリア
- 1〜3年目: 新人営業
- 4〜6年目: 中堅営業
- 7〜8年目: 営業主任
年収推移
- 1年目: 380万円
- 5年目: 500万円
- 8年目: 600万円
営業実績
毎年営業目標達成。社内表彰3回。
退職時の状況
順調なキャリアだったが、転職を決意。
転職を考えたきっかけ
1. 形に残る仕事への憧れ
IT営業ではサービスは見えない。形に残る仕事がしたい。
2. 父の影響
父が大工。子どもの頃から建設現場の話を聞いていた。
3. 子どもへのメッセージ
子どもに「お父さんはこれを作った」と言える仕事。
4. キャリアの方向転換
このまま営業を続けるか、新しい挑戦か。
5. 業界の人材不足
建設業の若手不足。受け入れ需要があると判断。
6. 妻の理解
妻も「やりたいことをやって」と賛同。
これらが重なって30歳で転職を決意。
転職準備期間
準備期間: 6か月
業界研究
- 建設業界の仕組み
- 主要企業
- 必要な資格
- 業界の課題
関連資格取得
- 普通自動車免許(取得済)
- 玉掛け・足場の特別教育(入社前に修了)
スキル学習
- 建築用語の独学
- CAD基礎(オンライン講座)
- 簿記3級(原価管理用)
体力作り
- ランニング再開
- 朝早出社の生活リズムへの転換
エージェント登録
建設業特化エージェント2社、大手1社。
妻との相談
- 年収減少の覚悟
- 引越し可能性
- ライフスタイルの変化
転職活動
応募社数: 8社
業態
- 中堅ゼネコン: 5社
- 大手リフォーム会社: 2社
- ハウスメーカー: 1社
書類選考
8社中6社が通過。「異業種営業経験」+「建設への意欲」が評価。
一次面接
6社中4社が通過。
二次面接
4社中2社が通過。
最終面接
2社から内定。
内定先
中堅ゼネコン(東京本社・施工管理職)を選択。
入社条件
- 年収: 500万円(前職600万円から100万円減)
- 入社後の研修: 3か月
- 1級資格取得サポート
年収減を覚悟しての転職。
入社後の苦労
1〜3か月目: 研修期間
- 建築の基礎学習
- CAD・施工管理アプリの操作
- 安全教育(雇入時教育・特別教育)
- 体力面で疲弊
4〜6か月目: 現場配属
- 大型マンション現場(20階建)
- 主任の指導下で工区担当
- 朝6時出社の生活リズムに苦労
- 専門用語が分からない
苦労した点
- 図面読解(設計図・施工図)
- 専門用語(数百個)
- 職人さんとの会話(方言・職人言葉)
- 朝早の生活リズム
- 体力面
- 工程感覚
妻のサポート
妻が共働きで経済的安定。子育てに参加できる時間を確保。
上司・先輩の指導
メンター制度で5年先輩が個別指導。
1年目の年収: 480万円
研修期間込み。
スキル習得の道のり
専門用語の習得
- 入社時: 0%
- 1年後: 50%
- 2年後: 80%
図面読解
- 入社時: 0%
- 1年後: 50%
- 2年後: 70%
工程感覚
- 入社時: 0%
- 1年後: 30%
- 2年後: 60%
営業経験の活用
- 発注者対応
- 業者との折衝
- お客様(施主)対応
学習方法
- 通勤時間: 専門書読書
- 昼休み: 先輩への質問
- 休日: CAD・BIM学習
- 夜: 業界誌購読
2級建築施工管理技士取得
- 入社2年目で受験
- 33歳で合格
- 月手当1.5万円アップ
未経験からの学習は大変ですが、毎日の積み重ねで確実に成長。
3年目の現在
現在のポジション
主任(現場代理人補佐)。
担当業務
- 中規模現場の工区担当
- 部下指導(新人1名)
- 業者管理
- 発注者対応
営業経験が活きる場面
- 発注者対応(プレゼン)
- 業者との折衝
- お客様(施主)対応
- クレーム対応
年収
- 3年目: 580万円
- 1級取得後の見込み: 700〜800万円
キャリア展望
- 35歳までに1級建築施工管理技士取得
- 40歳までに現場代理人
- 45歳までに所長
3年で営業経験+建設知識のハイブリッド人材として価値が上がっています。
後悔・反省点
1. もっと早く転職すれば
35歳より30歳の転職の方が有利。
2. 体力作りを早く
入社前から本格的に運動すべきだった。
3. 業界研究の深さ
入社前の業界研究が浅かった。
4. CAD学習の遅れ
入社前にCADを習得していれば、業務開始がスムーズだった。
5. 子育てとの両立
朝早の生活で子育て参加が減ってしまった。
6. 妻への感謝
妻の理解・サポートに感謝の伝達が不足。
これらを意識して、これからのキャリアを進めます。
これから転職する人へ
アドバイス1: 業界研究は深く
3〜6か月の十分な研究を。
アドバイス2: 関連資格を入社前に
特別教育・CAD等。
アドバイス3: 体力作り
入社3か月前から本格的に。
アドバイス4: 妻・家族の理解
事前の十分な相談。
アドバイス5: 年収減を覚悟
1〜2年は前職より下がる。
アドバイス6: 学習を継続
入社後3年は学習集中。
アドバイス7: 営業経験を活かす
異業種経験は強み。発注者・業者対応で活躍。
これらを意識すれば、異業種からの建設転職成功確率が上がります。
まとめ
30歳でIT営業から建設施工管理に転職した体験から、業界研究・関連資格・体力作り・家族理解の重要性を共有しました。
未経験からの3年で2級資格取得+主任昇格まで到達できました。年収は前職から一時減少しましたが、3年目で580万円、1級取得後は前職を超える見込み。
異業種経験は強み(発注者対応・業者折衝・お客様対応)。営業経験+建設知識のハイブリッド人材として、独自のポジションを築けます。これから異業種から転職を考える方は、計画的な準備で長期キャリアの成功を目指してください。
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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 建設ライターチーム