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設計事務所|アトリエ系・…

設計事務所|アトリエ系・組織系の違い

設計事務所|アトリエ系・組織系の違い

設計事務所は、建築設計の専門業態。大きく組織系とアトリエ系に分かれ、業務スタイル・年収・キャリアが異なります。1級建築士保有者中心の業態で、独立可能性も高い魅力的な選択肢です。

この記事では、設計事務所の組織系・アトリエ系を解説します。


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目次

設計事務所の概要

定義

建築設計を専門に行う業者。

種類

  • 組織系設計事務所
  • アトリエ系設計事務所
  • 構造設計事務所
  • 設備設計事務所

主な業務

  • 意匠設計
  • 構造設計
  • 設備設計
  • 工事監理
  • 確認申請手続

必須資格

  • 1級建築士(主任以上)
  • 一定数以上の1級建築士保有が法的義務

業界の規模

  • 設計事務所数: 約12万事務所
  • 1級建築士事務所が多数

設計の専門業態。


組織系設計事務所

主要企業

  • 日建設計
  • 三菱地所設計
  • 日本設計
  • 久米設計
  • 山下設計
  • 梓設計
  • 安井建築設計事務所

規模

  • 従業員: 数百〜数千人
  • 売上: 数百億円〜

特徴

  • 大規模物件中心
  • 設計+構造+設備の統合
  • BIM全面活用
  • 国際プロジェクト

主な物件

  • 大型オフィスビル
  • 大型マンション
  • 公共建築
  • 商業施設

平均年収

  • 700〜850万円
  • 30歳: 600〜750万円
  • 主任: 800〜1,000万円
  • 副所長: 1,000〜1,300万円
  • 所長: 1,300〜2,000万円

社風

  • 組織的
  • 分業制
  • 安定的

採用

  • 大学院修了が主流
  • 倍率20〜50倍

組織系は安定的な業態。


アトリエ系設計事務所

主要事務所

  • 著名建築家の事務所
  • 安藤忠雄建築研究所
  • 隈研吾建築都市設計事務所
  • 妹島和世建築設計事務所
  • その他数多くのアトリエ

規模

  • 従業員: 数人〜数十人
  • 主宰建築家中心

特徴

  • 意匠重視
  • デザイン志向
  • 個人住宅・小規模物件中心
  • 主宰建築家のブランド

主な物件

  • 個人住宅
  • 美術館
  • 文化施設
  • リノベーション

平均年収

  • 500〜650万円(幅大)
  • 新人: 350〜450万円
  • 中堅: 500〜700万円
  • 主宰建築家: 1,000〜3,000万円

社風

  • クリエイティブ
  • 長時間労働多め
  • デザイン重視

採用

  • 大学院推奨
  • ポートフォリオ重視
  • 著名建築家の事務所は超難関

アトリエ系はデザインの極致。


構造設計事務所

主要企業

  • 大手構造設計事務所
  • 専門特化の事務所

業務範囲

  • 構造計算
  • 耐震設計
  • 構造監理

特徴

  • 構造に特化
  • 専門性高い
  • 構造設計1級建築士

平均年収

  • 700〜1,000万円
  • 構造設計1級建築士: 1,000万円超

キャリア

  • 専門特化
  • 独立しやすい

業界の地位

  • 業界での権威
  • 専門コンサルとして

構造の専門業態。


設備設計事務所

主要企業

  • 大手設備設計事務所
  • 専門特化の事務所

業務範囲

  • 電気設備設計
  • 空調・衛生設計
  • 設備監理

特徴

  • 設備に特化
  • 専門性高い
  • 設備設計1級建築士

平均年収

  • 600〜900万円
  • 設備設計1級建築士: 900万円超

キャリア

  • 専門特化
  • 独立しやすい

業界の地位

  • 業界での権威
  • 設備工事会社との連携

設備の専門業態。


年収比較

30歳

  • 組織系: 600〜750万円
  • アトリエ系: 450〜600万円
  • 構造: 700〜850万円
  • 設備: 600〜800万円

40歳

  • 組織系: 850〜1,100万円
  • アトリエ系: 600〜800万円
  • 構造: 900〜1,200万円
  • 設備: 800〜1,100万円

50歳所長

  • 組織系: 1,300〜2,000万円
  • アトリエ系: 1,000〜3,000万円
  • 構造: 1,200〜1,800万円
  • 設備: 1,100〜1,500万円

業態間の差

  • 組織系・構造系・設備系は安定
  • アトリエ系は幅大

年収帯は業態で変わる。


キャリア

組織系のキャリア

  • 設計補助→主任→チーフ→副所長→所長
  • 大規模プロジェクトの主担当
  • 海外プロジェクト

アトリエ系のキャリア

  • アシスタント→主任→独立
  • 主宰建築家の右腕
  • 自分の事務所開業

構造・設備系のキャリア

  • 専門特化
  • 業界での権威
  • コンサル独立

共通のキャリア

  • 1級建築士必須
  • 専門資格(構造設計1級・設備設計1級)
  • 海外資格(LEED AP等)

設計事務所は専門性のキャリア。


独立の可能性

独立しやすい業態

  • アトリエ系(独立志向強い)
  • 構造設計事務所
  • 設備設計事務所

独立の準備

  • 1級建築士登録
  • 業歴5〜10年
  • 顧客ベース
  • 業界人脈

独立後の年収

  • アトリエ独立: 500〜2,000万円(幅大)
  • 構造専門: 800〜1,500万円
  • 設備専門: 700〜1,200万円

著名建築家の独立

  • 1,000〜3,000万円超
  • 国際的な活躍

個人事務所開業

  • 1人事務所
  • 自宅開業可能
  • 経費少なめ

設計事務所は独立の登竜門。


選び方

安定志向

→ 組織系設計事務所

デザイン志向

→ アトリエ系

専門特化志向

→ 構造設計事務所・設備設計事務所

独立志向

→ アトリエ系→独立

国際志向

→ 大手組織系・著名アトリエ

ワークライフバランス

→ 組織系(中堅以上)

社会貢献志向

→ アトリエ系(社会建築)

自分の志向で選択。


体験談

ケース1: 28歳・日建設計5年目

「日建設計入社後、1級建築士取得。年収700万円、大規模物件設計。」

ケース2: 35歳・アトリエ系→独立

「著名建築家の事務所10年→独立。個人住宅専門、年収700万円。」

ケース3: 30歳・構造設計1級+組織系

「構造設計事務所5年で構造設計1級。年収900万円。」

ケース4: 42歳・大手組織系副所長

「組織系設計事務所15年で副所長。年収1,100万円。」

ケース5: 50歳・著名建築家(独立20年)

「独立20年。年収2,000万円。海外プロジェクト多数。」


まとめ

設計事務所は、建築設計の専門業態。組織系(日建設計・三菱地所設計等)・アトリエ系(著名建築家)・構造系・設備系で特徴・年収・キャリアが異なります。

組織系は安定、アトリエ系はデザイン極致、構造・設備系は専門特化。1級建築士保有者中心で、独立も可能です。

自分の志向(安定・デザイン・専門・独立)に合う設計事務所を選ぶことで、長期的に充実したキャリアを築けます。


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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 建設ライターチーム

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