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2級建築士になるには|2級の業務範囲と受験戦略

2級建築士になるには|2級の業務範囲と受験戦略

2級建築士は建築業界の入門資格。1級建築士への登竜門でもあります。比較的取得しやすく、若手の建築技術者がまず目指す資格です。

この記事では、2級建築士の受験資格・業務範囲・試験対策を解説します。


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目次

2級建築士の概要

制度

  • 国家資格(独占業務)
  • 都道府県知事の免許
  • 建築士法に基づく

受験者数

  • 年間約20,000人
  • 合格者数約4,500〜5,000人
  • 合格率22〜25%

1級との位置づけ

  • 1級の入門資格
  • 業務範囲が制限される
  • 1級取得への足がかり

学習期間

  • 受験勉強6か月〜1年
  • 学習時間500〜800時間

1級より取得しやすい。


業務範囲

設計・工事監理可能な建築物

木造建築物

  • 1〜2階建て・延床1,000m²以下
  • 高さ13m以下・軒高9m以下

木造以外(RC造・S造等)

  • 1〜2階建て・延床300m²以下

規模別の制約

  • 高さ13m超: 1級必須
  • 延床300m²超(RC・S造): 1級必須
  • 高層建築物: 1級必須

主な対応物件

  • 戸建て住宅
  • 小規模アパート
  • 小規模事務所
  • 小規模店舗

業務範囲外

  • 大規模ビル
  • マンション(中層以上)
  • 商業施設大規模
  • 公共建築

2級建築士は中小規模物件中心です。


受験資格

学歴+実務経験(2020年改正で変更)

大学(建築系学科)卒

  • 卒業後、実務経験不要で受験

短期大学・高等専門学校(建築系)卒

  • 卒業後、実務経験不要で受験

高等学校(建築系)卒

  • 卒業後、実務経験2年で受験

実務経験7年以上

  • 学歴不問で受験

実務経験の対象業務

  • 建築物の設計・監理
  • 工事監理
  • 建築工事の指導監督

受験資格の確認

  • 各都道府県の建築士試験事務所
  • 受験申込時の書類審査

1級より受験しやすい。


試験内容

試験の構成

  • 学科試験(7月)
  • 設計製図試験(9月)

学科試験

試験科目

  • 計画(建築計画・建築史等)
  • 法規(建築基準法等)
  • 構造(構造力学・構造設計)
  • 施工(施工計画・施工管理)

試験形式

  • 5肢択一
  • 各科目25問・計100問
  • 合格基準: 各科目13点以上+総合60点以上

合格率

  • 学科試験合格率: 35〜40%

設計製図試験

試験形式

  • 課題に基づく設計製図
  • 5時間の試験

合格率

  • 学科合格者中の合格率: 50〜55%

受験料

  • 学科+製図: 17,700円

試験日程

  • 学科試験: 7月第1日曜
  • 製図試験: 9月第2日曜

両試験合格で2級建築士。


学科試験の対策

学習量

  • 1日1〜2時間×6か月
  • 平日1時間、休日4時間

主要なテキスト

  • 日建学院・総合資格学院
  • 過去問題集

学習方法

  • インプット(テキスト)
  • アウトプット(過去問)
  • 模試

過去問の重要性

  • 5〜10年分を3周以上
  • 出題傾向の把握

学習の優先順位

  • 法規・構造: 重点
  • 計画・施工: バランス

模試

  • 資格学校の模試3〜5回

学科は基本知識の徹底。


設計製図試験の対策

試験の特徴

  • 課題が事前に発表
  • 5時間の試験
  • 製図用具

主な評価項目

  • 課題への適合
  • 構造的合理性
  • 設備計画
  • 平面計画
  • 美観

製図のコツ

  • 課題条件の正確な把握
  • 時間配分(エスキス2時間+作図2.5時間+チェック0.5時間)

添削の重要性

  • 講師からの指摘
  • 改善点の発見

課題例

  • 木造2階建て住宅
  • 鉄骨造小規模事務所
  • RC造店舗

実技の鍛練が重要。


学習スケジュール

1〜3月: 学科対策開始

  • テキスト読破
  • 過去問1周目

4〜6月: 学科対策本格化

  • 過去問2〜3周
  • 模試受験

7月: 学科試験

  • 直前対策
  • 試験当日

8月: 製図対策

  • 製図用具準備
  • 課題演習

9月: 製図試験

  • 直前対策
  • 試験当日

12月: 合格発表

計画立案のコツ

  • 6か月計画
  • 月次目標
  • 週次タスク

スケジュール管理が合格の鍵。


1級へのステップアップ

2級から1級への道

  • 2級取得+実務4年で1級受験資格

1級学習の準備

  • 2級の知識を基礎に
  • 1級独自の難易度
  • 法規・構造の深化

1級取得の動機

  • より大規模な物件
  • 業務範囲の拡大
  • 年収アップ

タイミング

  • 2級取得後3〜5年で1級挑戦
  • 30歳までに1級取得が目標

1級学習の負担

  • 2級の3倍の学習量
  • 製図の難易度高

2級→1級が建築士の王道。


取得後のキャリア

主な就職先

  • 設計事務所(中小)
  • 工務店
  • ハウスメーカー
  • 建材メーカー
  • 公務員技師(地方)

キャリアパス

  • 設計補助→主任→副所長→所長
  • 工務店設計部
  • 独立(中小規模専門)

業務範囲

  • 木造住宅
  • 小規模アパート
  • 小規模事務所
  • リフォーム

1級との比較

  • 2級: 中小規模・独立しやすい
  • 1級: 大規模・組織での昇進

2級でも独立可能なキャリア。


年収アップ効果

月手当

  • 月2〜5万円
  • 年24〜60万円アップ

業態別の年収

組織系設計事務所

  • 取得前: 350〜450万円
  • 取得後: 400〜500万円

工務店

  • 取得前: 350〜450万円
  • 取得後: 400〜500万円

ハウスメーカー

  • 取得前: 400〜500万円
  • 取得後: 450〜550万円

1級との差

  • 1級: 月手当5〜15万円
  • 2級: 月手当2〜5万円

投資回収

  • 学習費10〜30万円
  • 1年で回収

2級は1級への第一歩。


体験談

ケース1: 24歳・大卒2年目で2級取得

「大学卒業後2年で2級取得。実務経験不要で受験。日建学院通学で6か月。年収+30万円。」

ケース2: 28歳・実務+独学で2級

「高校卒業後実務6年で受験資格。市販テキストで独学。学費5万円で合格。」

ケース3: 32歳・2級取得後3年で1級挑戦

「2級取得後、実務4年経過で1級受験資格。1級は2回目で合格。順調なステップアップ。」

ケース4: 26歳・大学院修了+2級

「大学院修了後、組織系設計事務所。1年目で2級、3年目で1級取得。」

ケース5: 35歳・施工管理→2級+1級建築施工管理技士

「施工管理10年+2級建築士のW資格。設計提案力アップで主任昇進。」


まとめ

2級建築士は建築業界の入門資格。木造2階建て・延床1,000m²以下、RC・S造2階建て・延床300m²以下の設計・監理が可能です。

合格率22〜25%で、1級より取得しやすい。学習期間6か月〜1年、学習費10〜30万円。1級建築士への足がかりとして、若手の建築技術者がまず目指す資格です。

中小規模物件中心の独立、組織系設計事務所での主任、工務店の設計部——多様なキャリアが描けます。1級への計画的なステップアップを意識して、長期キャリアの基盤を作ってください。


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最終更新日: 2026-04-29
執筆: こえば編集部 建設ライターチーム

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